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カテゴリ:読書
ネットのお友達、もろりんさんのサイトのアクセス10万ヒットをめでたく踏ませてもらい、その記念にと某ネット通販のギフト券を頂きました。
少し前から大好きな作家のいしいしんじ氏の著作『みずうみ』が読みたいなと思っていたところだったので、早速購入させて頂きました。 もろりんさんと彼女のサイトに訪れる皆様には、改めてありがとうございます。 皆様から頂いた本なので、大事に読ませてもらっています。 で、実はもう少し前から読み始めていたのですが、第1章を読んでいる途中で、何か凄く大事なコトを読み落としてしまったようでならない気分になってしまい、昨日からもう一度読み直しています・・・。 いしい作品を読んでいて毎回感じるのは、文章に物凄い質感を覚える事。 『プラネタリウムのふたご』でも、星空を見上げたときの夜気の感じやサーカスのテントの中の照明の煌びやかさや観客の熱気みたいなモノがすぐそばにあるように思えてなりませんでした。 そして、今回の『みずうみ』も森の中に静かに凪いでいる湖のほとりの空気の感じや、水の匂いが本から伝わって来るようです。 その伝わり方も、一気に押し寄せるのでなくて、何とも言えない揺らいだ雰囲気。 作品中に生と死の概念を織り込ませる(と自分は感じる)いしい氏のこの文章の揺らぎが人の心や魂の儚さのように感じられてとても心地良く、一度読み始めると物語の中にどっぷり浸ってしまいます。 ただ、そんな風に浸ってしまうだけに、読み始めるのに結構気合が要る時もありますけれど・・・いや、浸りたいからこそできるだけ集中して読みたいと感じているからなのかもしれませんね。 この『みずうみ』という作品、相変わらずのいしい作品で、この先どうなって行くのだろうとページを進めるのがとても楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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