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カテゴリ:読書
先週あたりから読んでいた、いしいしんじ氏の『みずうみ』を今朝読み終えました。
読後に真っ先に思ったのは、 「もう一回読まなきゃ、多分わかっとらんな、自分・・・」 でした。 これまでに書かれたいしい作品とどこか感触が違うんですよね~。 何時の何処の話なのかがはっきりしなくても、テーマみたいなのは凄く鮮明に伝わってくる他の著作とかなり逆な感じで、具体的な地名や時間が出てくる分、主体が凄くボヤけて見えました。 先に読んだページが今読んでいる部分とどう繋がって、どこへ向かおうとしているのだろう・・・ そんな疑問が今も頭の中に残っています。 ただ、その始まりも終わりも無いような描写みたいなモノ、この『みずうみ』という作品の描かれ方を考えた時、凄く大事なのではとも思っています。 順を追って始まるようなものではなくて、物語全体が目の前にあって、よくよく目をこらすと・・・おっと、これ以上はネタバレになりそうです。 読んでいる間中、幾度と無く生死観のようなイメージを抱く事は出来ましたけれど、ああ、こういう物語なのかと気持ちがすっきりするには、もう何回か読まなくてはいけないかもしれません。 でも、そうやって内容を掴もうと、何度も読みたくなる本が手元にあるだけでも読書好きとしては幸せなコトなのでしょうねぇ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.13 12:32:30
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