財政削減の罠の件。
イーロンマスクが政府要人になったようです。大胆な規制撤廃と政府職員や支出の大幅削減を進める考えを示しました。 規制撤廃ははっきりいって官僚のクビを意味します。規制を盾に官僚は補助金を出して権勢を誇示しその金額の調整で締め上げて財政を管理します。そんな官僚が腐敗したので“部品”を交換しようという話なのでしょう。規制が無くなればそれを管理・運営する官僚、役人は用済みです。 マスクは第一原理主義を信奉しています。物事をできるだけシンプルな要素に分解して組み立て直す思考法です。これで宇宙往復ロケットやテスラEVを生み出し育て上げてきました。その彼が腐った官僚を取り換える作業に取り掛かったわけです。単に収支を合わせて財政をちまちま健全化していこうとする話とは次元が違います。もっとすごいことです。罠と言っていいでしょう。それも豪快でパワフルな罠です。 いやだなあ、と私は思いますが、多分正しいのだと思います。財政削減するくらいなら最初から補助金など出すな、ということなのです。長年の補助金行政によって官僚自体が腐敗してしまったのです。そのようにマスクは判断したのです。 日本では財務省が忌み嫌われ出しています。減税しないからです。しかし役所の性質上財務省が減税を考えることはありません。つまり財務省を責めてもどうしようもないのです。税金をたらふくとるのは補助金も含めて財政支出を増やすためです。そのコントロールのため様々な規制をかけます。つまり予算を立て執行していくことでうまくいけば生産性は向上し国力は増し国は豊かなになり国民は裕福になっていきます。財務省はそのために徴税と称して必死にお金を集めているのです。ただ自分たちで勝手にお札を刷っていればそれでいいというわけではありません。財政というものの構造を考えれば税を取ることも立派なお金を育てる行為になります。税金が上がってもそれ以上に豊かになればいいだけの話だからです。 だから財務省だけが悪いのではない、業務をまともに実行できなくなった官僚組織全体が腐り始めてきたのです。その大きな原因は政治家、すなわち選挙で選ばれた議員という連中です。彼らが官僚という組織をドライブできなくなったのです。わき見運転とか飲酒運転とかいった状態と言い換えてもいいかもしれません。それで官僚組織は腐りだしました。 こうなったら単純に政治家だけを交代させてもだめです。だからといって政治家にある程度優秀な人物を充ててもだめなのです。挑戦しようにも官僚組織が複雑になりすぎていて多少の努力や智慧では何もできないでしょう。というより腐った部分だけ取り除くなんてことがそもそも不可能なのです。つまり官僚組織の場合、財務省だけ何とかしようとしてもダメなのだということです。霞が関丸ごと交換というわけです。 根本的に官僚組織を大粛清する、徹底的に大掃除する、ふつうこれを革命と言います。それをマスクはやろうというのです。暗殺されるかもしれませんね。しかし対岸の火事なら興味津々で眺めることができます。 いずれはこちら側(日本)に飛び火します。れいわの山本太郎が言うような減税一本やりな政策とは一味も二味もパワーが違うのです。 こわいな… Destiny 体験版を遊びつくしてみた。 貴婦人の乗馬他 オーケストレーションにほんブログ村にほんブログ村↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!