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カテゴリ:占いについて
陽はめぐり 月もめぐる ただ きらめく星だけが はるかな時をこえて また幾千年のむこうまで 夜も昼も あなたを見ている 旅人を導く 北のひとつ星が… ひとりの女性が、生命の水を川に注ぎこんでいます。背後の大きな星は、東方の三博士を導いたベツレヘムの星とも言われます。 地上には生命の樹が生え、空には神意の象徴である白い鳥が舞っています。 北極星のイメージからでしょうか、《星》は順調な状態、よい導きのある状態を表します。素直さや希望なども…。 そして大きな特徴は、「時間の経過」を表すことでしょうか。同じ天体である《月》や《太陽》にはない意味合いです。 数ヶ月から数年後の未来を表すことがあります。 昔、太陽は夜になると一度死んで、朝新しく生まれ変わって輝くと思われていました。ですから、太陽のカードは完結し、安定した運命のサイクルを表します。 そして満ちれば昼をあざむき、本が読めるほどでありながら、夜ごとに姿を変えてゆく月は、道を歩く上での不安の象徴となっています。 星だけがいつも変わらずにいると、昔の人は思ったのかもしれません。 月のない夜でも道を教えてくれる星は、闇夜を歩く旅人たちにとって、どれだけ心強いものだったか。 いつも正しい方向を教えてくれる北極星が、色々な国で神様とされてきたのもうなずけます。 面白いのは、このいいことづくしの《星》が逆位置になると、「過保護・甘やかし・くどくなる」なんて意味になるのです。 導く星は必要なものだけれど、ああだこうだと口を出しすぎはよくないということでしょうか…。 私が臨床心理学を学んでいたときの先生の言葉を思い出します。 「カウンセラーは、クライアント(依頼者)の杖である。 暗いとき、道や体の調子が悪いとき、迷ったときに使えればいいものだ。 その後健康になったなら、忘れられる存在でいい」 忘れられる存在、と言われると、やる気に燃える心理士の卵たちは腑におちないところがあります。やっぱりちょっとの名誉欲というか、覚えていてくれたら嬉しいという、そういうものはありますものね。 けれど、健康な人が、いつまでも杖に頼っていてはいけない。 ひとりで歩き出せるようになったら、手を離すのも愛情なんですね。 そして杖を持っていたことなんか忘れて、自分の足で堂々と歩いていって欲しい。そういうことなんだろうと思います。 ちょうど、消防士さんがとても大切な職業だけれど、火事のないときには忘れていても生活できる…それと似ています。 占い師もまた、「忘れられていい」杖のひとつです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月01日 08時07分48秒
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