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カテゴリ:占いについて
歩いてゆこうよ
歩いてゆこうよ 遠くへさ…… 危険があるかもしれないって? そりゃ そうかもね だけどさ 行ってみなけりゃ わからない だからさ さあ 歩いてゆこうよ 歩いてゆこうよ 怖くなんかないのさ…… 若い男性がひとり、危険な崖の上に踏み出そうとしています。足元には犬がじゃれついていますが、それも知らぬげ。 のんびりとして、何も恐れていない表情です。 恐れを知らず、愚かな、間の抜けた行為をする彼は、まわりから《愚者》と呼ばれます。ふらふらと落ち着かず、いつまでたっても社会の規範にそった行動をしないで好き勝手に過ごしています。 まわりの人々にとっては、厄介者であることが多いでしょう。 けれども、彼は「はじまり」でもあるのです。 カード番号1の《魔術師》が「新しい世界」であるとするなら、《愚者》はそこへ向かって踏み出そうとする初めの一歩。番号が「0」なのはそのためです。 安定した世界を捨てて、彼はこころの赴くままに踏み出そうとする。秩序と安定を作り上げることに心血をそそぎ、首までつかっていたい《皇帝》たちから見れば、それは理解のできない愚かな行動に他なりません。 けれどもそれはまた、ひどく勇気のある、可能性の一歩でもあるのです。 「天才は同時代に理解されない」といいます。それを地でゆくのが彼といえるでしょう。 そしてもちろん、天才ではなくてただの変人、という可能性だってあるわけです。 占いでこのカードが出る時は、いちかばちかの冒険が必要なときであったりします。 こころが鬱屈していたり、根をつめて悩みすぎてまわりが見えなくなっているとき、ひょっこりと顔をのぞかせた《愚者》は言うのです。 「気分転換、気分転換」と。 《愚者》は「道化」とも訳されます。シェークスピアの戯曲などには、よく道化が出てきますよね。いつも王様のそばにいて、面白いことや不思議なことを言って楽しませる役どころ。 しかもそれだけではなく、最高権力者の王様を面と向かって堂々とけなすことができる、唯一の存在でもあります。 王様というのは、普通は誰も批判しませんから、知らぬうちに驕って道を誤ってしまったりします。道化にはそれをおさえる、あるいは気づかせる、という大事な役割があったのですね。 道化は世界の真実を知っている者――賢者でもあるのです。 ************** さあ、これで過去サイトからの転載は全部です! あ~~~~すっきり~~~。 これもなにかのデトックス??(笑) 明日からは過去を終えて、ようやく今の自分を書いていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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