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カテゴリ:食の危機
近年、野菜の栄養素が、昔に比べ著しく低下しているそうである。サプリメントや健康食品の市場が拡大したのも、それらが原因ではないかと言われている。
科学技術庁の「日本食品標準成分表」に依ると、それぞれ約50年前のデ-タに比べて、ほうれん草は鉄分含有量が6分の1になっている。トマトは、ビタミンCの含有量が、2000年には4分の1に。ピーマンはビタミンCの含有量が、2000年には5分の2になっている。ほうれん草のビタミンC含有量も、現在は2分の1だ。正確な数値は、品種や栽培方法、栽培地域によって異なるが、減少していることは間違いない事実である。 一般に売られている野菜類は、味と見栄えに重点が置かれた品種改良を重ねており、季節外れの出荷を支える舞台裏は、化学肥料をふんだんに使った多収穫栽培である。化学肥料を用いると微生物が減少して痩せた土壌になってしまい、栄養価の低い野菜しか取れなくなってしまう。野菜に含まれている栄養素を無駄なく吸収する為の調理法や、含有栄養素を減らさない保存法も知っておきたいものである。食育関連講座 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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