国連食糧農業機関(FAO)が7日発表した食料と農業に関する年次報告で、バイオ燃料の地球温暖化防止効果は予想以下で、石油など化石燃料を代替する程の生産も見込めないなど、生産拡大のための補助金支出や税制面の優遇策を見直すよう各国に求めた。石油高騰や温暖化のため、米国、ブラジル、欧州連合(EU)などはバイオ燃料生産拡大策を表明しているが、こうした方針に警鐘を鳴らした。温暖化防止効果について、報告書は同燃料の原料となるトウモロコシやサトウキビ栽培のために草原や熱帯雨林が伐採されることで、逆に二酸化炭素の吸収が阻害されると指摘。更に、栽培のための化学肥料や殺虫剤の生産、作物輸送などが温室効果ガス発生源になっており、結果的に化石燃料より同ガスを多く発生する場合があるとした。バイオ燃料生産は2000~7年に3倍以上増えたものの、車など輸送機関による世界の燃料消費の2%程度しか占めておらず、原油価格高騰を抑制する効果は疑問である。(10/7 共同通信)
世界には飢えた人もいるというのにバイオ燃料のため、従来安価だった穀物類の高騰が起こった。それで困った人達が世界中に沢山いる。最初から温暖化防止効果は疑わしいと思っていたが、やはり穀物輸出国の米国の策略だったと考えざるを得ない様だね。穀物でない新技術によるエネルギー(燃料電池など)の研究が望ましいのである。
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Last updated
2008.10.10 22:47:02
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