本の足跡

　恋する組長

評価：★★★☆☆

短編集。全六話。

--- 梗概 -------------

おれ"は、東西の指定広域暴力団と地場の組織が鎬を削る街に事務所を開く私立探偵。やくざと警察の間で綱渡りしつつ、泡銭を掠め取る日々だ。泣く子も黙る組長からは愛犬探しを、強面の悪徳刑事からは妻の浮気調査を押しつけられて...。しょぼい仕事かと思えば、その先には、思いがけない事件が待ち受けていた!ユーモラスで洒脱な、ネオ探偵小説の快作。 (｢BOOK｣データベースより)

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「愛のない結婚で幸せになれるのか」

「愛はこれから育てていくものよ。まずは幸せを手に入れることよ」

(P183より)

久々のユーモア小説♪短編ということもあってさくさく読めて楽しめました★

謎解きもさることながら、キャラクターがいい！！主人公は、うだつのあがらぬ中年男性。仕事依頼がないから金もない。女もいない。

主人公がやってる探偵事務所の事務員がまたいい(笑)事務員の名は由子。尻軽で男をとっかえひっかえ。経費でお菓子をかいまくり。職場に男を連れ込んで主人公の逆鱗に触れることも(笑)

他の登場人物もなかなかで。ヤクザと昵懇の刑事、通称“ゴリラ”。典型的な悪デカだけど、なんだか憎めないやつ。脇役ではあるけれど、いい味出してる(*´ω｀*)折原一さんの作品に出てくる黒星刑事を思い出しました。

キャラクターがいいから物語が楽しい楽しい♪そうそう！！これってあのドラマに似てる！！『はみだし弁護士・巽志郎』！！三浦友和さんが仕事のない弁護士役で、あき竹城さんがその事務所の事務員役やってるやつ！！

キャラがたまんなくいいし、物語もおもしろい！続編あったらぜひ読みたいなーー(*´∀｀*)

===　72冊目　読了　===

--------- 雑記 ---------------------

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