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10月2日AM6:00
フューフューと吹く風の音と パシャパチャと舟艇に当たる波の音で目が覚める thoreau号は細かく横揺れをしている もやいとアンカーが心配になったので、外(コックピット)へ 風見鶏で南寄りからかなり強い風が吹いている事を知る 昨夜は波ひとつ無かった宇久須漁港はさざなみがたっていた。 とりあえず湯を沸かし、カップラーメンと 侑侑用ミニカップうどんを作る。 カップうどんのスープの香りにつられて、侑侑起床 キャビンの中でラーメンを食べながら、これからを考える。 (一つ目の間違い) この強い風の中、シングルハンドではきついかな? なんて考えているところを漁船が数隻港を出て行く 出港を決意! (二つ目の間違い) 風は強いものの、雨は降っていないし雲の間には薄日も見え隠れ しているので、一度手にした合羽はやめる Tシャツの上にお気に入りのメッシュのベストを着て 出港の準備 AM8:00 離岸し港の外で、ワンポイント・リーフメインでセールを張る (強風時などでは危険回避の為、セールの面積を狭くする) ジブ・セールはとりあえず出さないでおく 港の沖はうねりと風波でコンディションは最悪状態 風の方向からうねりが入り込んでいる為 波のトップはブレイクし白波となっていた 船を三保方向(コンパス方位で310°)へ向けた瞬間 大きな波を左舷に受け、右側へ30°ほど傾く と、同時にひとつめのスプレー(波をかぶる事)の洗礼を浴びる (二つ目の間違いでの合羽を着ていれば) (三つ目の間違い) 三保直行は危険だと判断 バウ(船首)をうねりの入ってくる方向へ向ける コンパス方位で190°(ほとんど南) 「この針路だと、御前崎かそれを通り越して紀伊半島かな??」 などと思いながらも危険な状態よりマシと判断 気持ちを落ち着かせようと、煙草に火をつけた瞬間 向かってくる波から目が離れ、二発目のスプレーが直撃! ポケットに入れてあった携帯電話をパンツの中にしまう ポートタックでのクローズホールド一杯で 強い風の中、かなりのスピードは出ているみたい だが、容赦無く向かってくるうねりに乗った波を ひとつ&ひとつ、微妙なティラー操作で乗り越えて行く。 25ftのthoreau号は木の葉のように、 上下左右&前後揺れまくり、 キャビンの中では「ゴツッ!ガラン!」と音がしていた 侑侑はと、キャビンの中に目をやると 5本のフェンダーと共に機関部屋で、ゴロゴロ転がりながら寝ている 「こいつは将来、大間の黒マグロか?タナゴ針でも掛からない小イワシか?」 親ながらに、期待と不安を抱く 私は、塩水も滴る(したたる)ナイス・ガイに豹変し 煙草も吸えず、ただ、ただ、、、向かってくる波にバウをぶつけていた。 AM10:30頃 右舷3時の方向に石垣いちごのビニールハウスを見る どうやら 三保を通り過ぎてしまったようで久能沖に。 強く吹いていた南からの風がやみ 0°(北)からの弱い風に変わる これ幸いとバウ(船首)を、右90°に変針 スターン(船尾)方向からうねりを受け thoreau号は波乗りヨットとなる 以前、ロングボードでサーフィンをした経験を生かし ティラー操作で三保方向へと向かう 風は正面からで、セールはバタバタと音を立てるだけ 8馬力のエンジンをかけ、プロペラ&追い波の力で進む 12:50頃 三保内海に入る セールをたたみ、折戸のバースへ PM2:00頃 無事、着岸。 (一つ目の間違い)は、 出港したのは漁船では無く、遊漁船だった事。 どうりで、乗っていた人達は、皆フィッシングベストを着用していた 海が多少荒れていても、客を乗せた船は港を出る (三つ目の間違い) 宇久須沖で針路を北(大瀬崎方向)に取り 大瀬崎沖から西(三保方向)に進んだ方が安全&楽だったのでは。 (反省) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/10/05 09:40:57 AM
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