カテゴリ:映画
ケガでタップダンサーの夢を諦めた修平は、恋人の静華と結婚するため北海道に戻って来た。
しかし、厳格な静華の父親はすぐに承諾せず、自分がオーナーであるアイスホッケーチーム”スマイラーズ”の優勝を条件に結婚を許すと言ってきた。 条件を飲んだものの、修平はスケートも出来ない素人の上、スマイラーズは驚くほど弱小チーム。 誰もがダメだと思う中、子供の心を掴むのが抜群に上手い修平のコーチングの甲斐あって、チームはまとまりを見せ始め、次第に成長していく。 実話を元にした陣内孝則の同名小説を自身が監督を務めて映画化。 全く期待してなかったが、とても素直な作りで面白かった。 弱小アイスホッケーチームの成長を軸に、少年と少女の恋愛や家族愛、夢破れて故郷に帰ってきた男の再生などをうまく絡めて、笑いあり涙ありの心温まる物語にまとめている。 弱小チーム成長ものといえば、とんでもない弱小さというのがありがちな設定だが、 この作品では、スケートも滑れないような選手はいなくて、基礎力は十分にあるという設定。 この設定がすごくプラスに作用して、作品を面白くしている。 ヘボさを強調するシーンや変な特訓シーンなどに無駄な時間を取られることがないので、 チームの子供たち1人1人をじっくり描けていて、キャラクタの輪郭がとてもはっきりしている。 しかも、アイスホッケーが上手くていいので、子供たちには現役のジュニア選手を起用している。 おかげでアイスホッケーシーンは、不自然なカットや吹替えもなく、迫力満点で見ごたえ十分。 まるでスタジアムにいるかのようなスピード感と興奮を体験させてくれる。 子役ではないので演技は決して上手くないが、自然でハツラツとした姿が魅力的で全く問題なし。 試合中に突然タップダンスを踊りだす素人監督の森山未來を始めとして、 周りの大人たちは奇妙なキャラクタとして描かれているので、慣れるまでは少々ウザいが、 周りの大人たちが漫画チックなおかげで、子供たちの等身大の魅力が引き立っている。 とても清々しい作品なので、家族での鑑賞におすすめ。 ある選手の父親がロバート・デ・ニーロ似という設定で、お笑いコンビ”どーよ”のテルが演じている。 この人のロバート・デ・ニーロのものまね、大好きなんだよなぁ。 ■スマイル 聖夜の奇跡 ![]() おすすめ度(3点満点): ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月13日 21時54分53秒
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