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父親を事故で亡くして自暴自棄になっていたケールは、学校で教師を殴る暴行事件を起こし、
裁判所から3ヶ月の自宅軟禁処分を言い渡されてしまう。 足首に監視システムを付けられて外出できない彼は、退屈しのぎに隣近所の様子を覗き始める。 最初は隣に引っ越してきた美少女・シュリーの覗きに夢中になっていたケールだが、 やがて、裏手に住むターナーの不審な行動に気が付き、殺人犯ではないかと疑い始めるが・・・。 ヒッチコックの名作「裏窓」を現代風に上手くアレンジしていて面白かった。 家から出られない→覗きを始める→隣人が怪しい→友人達と協力して調査を始める、 という基本的な流れは「裏窓」と全く同じだが、そこは現代版、 「裏窓」当時にはなかったPCや携帯、ビデオカメラを使った新しいアイデアが盛り込まれている。 家から出られない制限も、車椅子からGPSを使った監視システムに代わっている。 これらの機器や制限を使ったコミカルさやもどかしさの演出が秀逸で、とても効果的だった。 青春モノを思わせる主人公達3人の若さあふれる演技と、テンポのよりストーリーが合っていて、 全体的に良く出来た楽しめるサスペンス作品に仕上がっている。 個人的に残念だったのは、終盤の犯人との直接対決シーンが長すぎる点。 対決シーンがつまらなかったというわけではないが、ここにこれだけ時間をかけるくらいなら、 もっと殺人疑惑を引っ張って、犯人との駆け引きに時間を割いて欲しかった。 そして、もっとイライラ感やフラストレーションを増幅させて欲しかった。 父親の死の影響、母親との確執、隣の美少女の背景、殴った教師の従兄弟の存在など、 物語にちらっと出てくるこれらをもっとストーリーに絡めたら、さらに面白くなったはず。 主人公ケールを演じたのは、「トランスフォーマー」でも主演を務めたシャイア・ラブーフ。 この人、へなちょこでさえない感じの青年を演じさせたら、めちゃくちゃハマるね。 ■ディスタービア おすすめ度(3点満点): お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月25日 00時35分26秒
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