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小学6年生の吉川隼人は生粋の薩摩っ子。「負けるな!嘘をつくな!弱いものをいじめるな!」という
鹿児島伝統の郷中教育の魂を受け継いだ彼は、ヤンチャだが正義感が強くクラスの人気者だ。 そんな彼も、夏の恒例行事である「錦江湾横断遠泳大会」が近づいてくると憂鬱になる。 なぜなら、カナヅチであることをクラスメイトや先生たちに秘密にしているからだ。 今年もいままでと同じようにどうにかやり過ごそうと考えていたが・・・。 鹿児島の青い空と海はきれいで、子供たちの表情や台詞も自然で、とてもさわやかな作品だ。 主人公の吉川君が、遠泳大会をどうにか回避しようと右往左往する気持ちはよく分かる。 自分も運動は苦手で、運動会やマラソン大会は”どうにか逃げられないか”といつも考えていた。 今にして思えば大したことではないが、吉川君同様、当時は真剣に悩んだものだ。 周りに目をやれば、吉川君だけでなく、友達もそれぞれ多かれ少なかれ悩みを抱えている。 いろんな事情を抱えた子供たちが、遠泳大会を通してたくましく成長していく姿に感動する。 ガキ大将タイプの吉川、クールな転校生の矢代、病弱でいじめられっ子の成松の3人組は、 キャラクタがいいだけに、秘密の特訓を通して友情を深めるシーンがもっと欲しかった。 残念なのは、転校生が抱える事情が突出して重く、バランスが悪い点。 バランスを考えると、やはり友情を育む中で乗り越えられる程度の事情に留めて欲しかった。 父親役の高嶋政宏は相変わらずいい味を出している。吉川父子の船でのやりとりは秀逸。 「錦江湾横断遠泳大会」は実際に鹿児島市の公立小学校で行われている行事。 前にテレビのドキュメンタリで見たことがあるが、練習も本番もとにかくハードだった。 ■チェスト! ![]() おすすめ度(3点満点): ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月27日 00時55分59秒
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