カテゴリ:映画
ロンドン郊外にある邸宅で暮らす初老のベストセラー推理小説作家アンドリュー・ワイクは、
ある日、マイロ・ティンドルと名乗る若い男が突然訪問を受ける。 彼はワイクの妻と不倫関係にあり、離婚を承諾しないワイクを説得にやってきたと言う。 そんなティンドルに、ワイクは離婚の条件として自宅にある高価な宝石を盗み出すことを提案する。 ワイクには保険金が入り、ティンドルにも別れた妻と暮らせるだけのお金が手に入る。 提案を承諾したティンドルはワイクに言われるがままに泥棒を演じるが…。 小説家ワイクと若い男ティンドル、二人芝居のミステリー。本当にこの二人しか登場しない。 舞台となるのも一戸建ての邸宅のみ。こうなるともう完全に舞台劇。(まぁ元々舞台だが) 登場人物が少なく、限定された空間で展開される舞台っぽい映画は嫌いじゃない。 ”知性と金を持っている男”ワイク役にマイケル・ケイン、”若さと美貌を持っている男”ティンドル役にジュード・ロウと、イギリスを代表する演技派二人の演技合戦は見ごたえ十分。 どちらも二人芝居を演じるのが楽しくて仕方がないという思いがひしひしと伝わってくる。 ジュード・ロウの妖艶な演技もさすがだが、やはりマイケル・ケインの存在感ある演技の方が上。 オープニングのほんの数分でワイクの人物像をくっきりと浮かび上がらせたのには驚いた。 物語は、舞台で言うところの三部構成になっている。 第一部、第二部は、怪しいオーラ全開の二人の掛け合いがゾクゾクするほど面白い。 しかし、期待が高まる第三部の展開がいまひとつ盛り上がらず、失速したのが非常に残念。 本作は1972年に製作された「探偵スルース」のリメイクだが、「探偵スルース」では、 今回ジュード・ロウが演じた若い男ティンドル役をマイケル・ケインが演じている。 マイケル・ケインが自分の後継者にジュード・ロウを指名したということかな。 ■スルース おすすめ度(3点満点): お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月24日 01時22分35秒
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