カテゴリ:映画
婚約破棄で自暴自棄になった桑田真紀は、レストランで一人寂しく食事をしていた。
一方、サラリーマンの宮田武は、頼まれたことは絶対に断れない“いい人”。突然目の前から姿を消した恋人あゆみのことですら心配するほどのお人好し。 そんな宮田の親友で私立探偵の神田は、宮田のことが歯がゆくて仕方がない。 宮田を励ますために神田がナンパした女の子はなんと真紀。そんな三人で食事をはじめるが・・・。 2005年のカンヌ国際映画祭で4賞を受賞した作品。 メジャーな作品ではないし、出演者もほぼ無名の役者ばっかりだけど、抜群に面白かった。 あえて分類するならコメディだが、バカバカしい大笑い系ではなく、知的でクスッとくる笑い。 主人公が異なる複数の話が並行して進み、次第にそれぞれの話が絡み合ってくる構成。 それでいてたった一晩の出来事というコンパクトな作りはかなり好きなタイプの作品。 ジャンルは全く違うけど、最近の作品では「バンテージ・ポイント」に近いかも。 場面は頻繁に切り替わるし、場面によっては時間も前後する複雑な構成だが、 脚本が本当に良く出来ていて、全く混乱することもなく最後までどっぷりと楽しめた。 あの台詞や行動の裏ではこんなことが起こっていたのかというクスクス感がたまらない。 観終わった後、きっともう一度観たくなるはず。実際、ニ度観ちゃったし。 舞台劇のような濃密さと、映画ならではの幅のある演出が上手く噛み合った素晴らしい作品だ。 DVDでは特典として、主人公別に時間軸を整理したタイムチャートが付いている。 一度観た後にこのタイムチャートを見ると、新たな発見があったりしてなかなか面白い。 逆に、先にタイムチャートを見てしまうと、本編の面白さが半減してしまうので注意。 ■運命じゃない人 おすすめ度(3点満点): お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月29日 23時31分59秒
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