五郎のイギリス日記。

2006年4月4日（火）
新入社員のみなさんへの僕からのメッセージ。
黒木瞳さんが宝塚にいたとき、僕は某証券の国際部にいたんだよね。
ぴったし同じ期間。だから今二人ともまだ二十歳(+α)すぎかな。

今日は僕の体験からアドバイスしてあげなくっちゃと思い、
GMの関連会社、デルファイのことやGMACの売却後の自動車産業への
影響を考えながら、いろいろ考えてました。

箇条書きに。

1) 幸運にも入社できたら、最低3年は石にかじりついてでも
　　がんばってみたほうがいい。少なくとも3年同じ会社にいることで
　　世の中のこと。会社生活というものを体験できる。

　　1年以内で辞めちゃうと、一生、「新入社員としての会社生活」と
　　いうものが体験できないから。これはその後10年、20年経てば
　　実感できると思う。

2）入社した会社で「研修期間」というものがない場合、
　　その会社はあなたを心から社員として、長期的に育てようと
　　いう気が全くない会社。危ない会社。リスクのとても高い会社。
　　その業界と会社組織と友人つくりを終えたら、次の会社を決めて
　　さっさとその会社を辞めるべし。あとで後悔します。

3)　入社し、配属されたら、できる上司、できない上司。
　　できる同僚。。できない同僚。。そのうちできる部下、
　　できない部下、無関係なほかの社員。いろいろ出会います。
　　心構えとしては、社内。。社外。。誰からも何でも謙虚に
　　学ぶという気持ちで毎日すくすくと自分を育てましょう。
　　そういう人の目は輝き、周りもあなたに好意的に教えてくれるでしょう。　

4)一番大事なことは、会社の奴隷になって働いてはいけないということ。
　　あくまで一番大事なことは、あなたの人生。。いかに幸せに生きるかということ。
　　どんなふうに生涯の夢を実現するために、20代、30代、40代、50代をどんな
　　ふうにすごしたいか、これをじっくり考え、その達成のために、毎日有意義な
　　時間をすごす。計画をたててね。
　　　
5)いろいろ計画をたてるとき、一つだけの目標設定しないで、大きなものを一つ、
　その関連する目標に複数の計画を立てて、一つダメになってももう一つや二つの
　目標にシフトできるように、入社1年目からいろんな「己れの鍛え方」をすること。

6)業界や、週末等、プライベートでのいろんな会合にどんどん積極的に参加して
　会社以外の世界でどんどん友人、知人をつくること。
　自分の会社に埋没してしまっている人間はやはり魅力に欠けます。
　幅広いモノの見方、考え方を知り。。自分の意見を自分のことばで
　ちゃんと表現したり、仲間や年配の人、自分よりも若い人からちゃんと敬意を払って　
　「聞き出す」能力を高めること。
　
7)会社でいやな上司にぶつかったとき。。これが問題。
　どこでもそういうのがいるからね。できない上司にかぎっていじめたり、部下に嫉妬
　したりします。場合によっては他の上司への"たれ込み”もある。
　で、入社したときから、社内の他の部署の尊敬できそうな上司をじっといつも
　探して話すチャンスを狙うこと。その人と人間関係、信頼関係を構築できたら、
　直属の上司にいじめられても、いつかその別の上司から救済される可能性があると
　いうこと。（これは海外では難しい。人事部長は全くだめ。
人事部長は自分の直属のボスの指示に従うから。採用と解雇を事務的にするだけ）

8)失敗をおそれないこと。どんどん何でもやってみること。
　自分から率先して手をあげて仕事にチャレンジすること。
　新人は失敗するの当たり前。。そこで怒る上司はアホな上司。何も心配ない。
　
9)失敗したら、なぜ自分にできなかったのか、徹底的に分析する。
　くよくよ絶対しない。くよくよする時間があれば、次のチャレンジ（or　リベンジ）のために
　全力を尽くす。常に全力を作尽くす。。全力を尽くせば、得るものもでかい。
　ぶつかるときも痛いけど、その痛みは身体にしみこんで次に活かされる。
　何もしない奴、手抜きの人間は一生ぶつかることもないから、何をやっても何も学ばない。
　ここが違うとこ。

10)いつも向上心に燃えている人間の目はいつも光輝く。
　　だからすてきな人間が必ずやってくる。

11)人間、大事なのはお金ではないし、　地位でも職業でも衣装でも何でもない。
　　厳しく自分のなずべき仕事に夢中になりながらも、他の人間への思いやりのある人間こそ
　　本当にすばらしい人間。この基本を忘れては何をしてもどこかでぶつかるでしょう。
　　つまらんものにお金を使うのはやめましょう。
　　ルイイビトンのバッグを持っている人は光輝く？　バッグが輝いているのであって　
　　その人とは無関係。むしろ、バッグの輝きに負けた哀れな人間がそこにいるだけ。
　　

12人生をともに歩みたい人が見つかったら、素っ裸、パンツ一丁で突撃すべし。　
躊躇してるあいだに逃げていく。その一つの人生から新しいドラマが始まる。（注意：人によっては悲劇かも。。いや喜劇かな。）


13)海外勤務や外資系勤務の人は、自分のjobは何と何かってはっきり書面で確認して
　　から行動開始すること。書いてないことはやってはいけないという意味。
　　それは人の仕事を奪うことであるし、unprofessionalかな。
　　人事部長が上司ではなく、直属の上司がボス。解雇もそのボスが権限を握ってると思うべし。
　　でその人が気に入らないと、明日は自分の仕事場がなくなると思うべし。
　　いやな上司の場合には、その上司以上に能力を身につけ、仕事をし、実績を残し、
　　そのいやな上司の上に立つことを目標にして「いつかあの野郎解雇してやる」とそのくらいの
　　気持ちで仕事をしないとサバイブできない。　　コンプライアンス（法例遵守）は決定的。外資系では一回でも違反すると翌日解雇の
　　覚悟で仕事をすること。

　　問題があったら、その状況をしっかりメモること。　それは私のせいではない。
　　私は悪くないと思うなら、24時間以内に、反論文書を提出したほうがいい。
　　できたら人事部に1 copyを持って行く。
　　いやな上司は真実と違うことを会社に報告してるから。


　
　会社勤務が目標になってはいけない。
　あくまでも自分の夢を実現するための自分の一生のなかでの「ある時間帯」に過ぎない。
　つまらん仕事なら3年　5年。。辛抱なんて絶対しちゃいけない。
　
　すべては自分が幸せになるため。。そして自分の愛する人を幸せにするため、
　幸せな人生を送るためのもの、これを忘れてはいけない。
　今日はこのぐらいにしておきましょう。
　

少しでもお役たてばいいな。

何？　一番よかったのは12番って？　ふふ。ありがと。
何？　あなたはパンツすらはかないで突撃したって？　
きゃー。。そりゃ迫力！！

でもそれって何回目？

結果は問いません。何事もチャレンジ精神が肝要。


五郎。