かにかにかに…【写真】
もう梅雨入り。台風もこんなに早くやってくる。大雨でどうしようもない。カニをたくさんいただいた。かにかにかにがさごそがさごそぶくぶくぶくぶく…。たくさんのカニが蠢いている。子供らも最初はビビっていて全然近づこうともしなかったが、徐々にカニを触りはじめた。指を挟まれないように、ハサミの片側を切ってある。安全だとわかったら娘までもが物怖じせずに触りはじめた。ここが口、ここがハサミ、ここの脚で泳ぐ、これが眼…。存分に触って存分に観察した後は鍋の中へ。フタを押さえてグラグラと湯が煮立ってくると、これは熱いかなわんかなわんと、鍋の中でガサゴソ蠢く音が聞こえる。数分後…赤く茹だったカニの姿があった。さっきまで動き回っていたカニたちが赤くなって茹であがってくる。子供たちは一部始終を見ていたが、残酷だとは感じない様子だ。「カニは食べる物」と思っているのだろうか。それはその後の食欲にあらわれていた。食べること食べること。茹であがった大量のカニを、子供たちは二人でほとんど食べてしまった。そりゃ美味いわなぁ。子供らは美味いモノをよく知っている。昔はカニ籠を入れて自分たちで捕っていた。エサを入れて海へ沈めて。翌日カゴを上げるのが楽しみだった。たまに魚も入っていた。ガザミもタイワンガザミも身が締まっていて、味が詰まっていて美味い。まさに海の幸…。