第14話 噂のホスト部を取材せよ桜蘭高校ホスト部第14話 噂のホスト部を取材せよ 新聞部 購読者が1桁になったと話がされています。 正確な数字で言うように言う部長。 部員の答えは2部でした。 右京と左京に購入したか尋ねる部長。 2人とも買っていたので購入者は部員だけだったようです。 夏休み前に良い成績を出さないと廃部になってしまうそうです。 アレがどうなったのか尋ねる部長。 ホスト部の写真集「スキスキ環くん」は発売と同時に1000部が完売し、れんげが個人的に出している同人誌「萌え萌え桜蘭日記vol.8(メガネ特集)」は昨日発売と同時に完売し既に増刷がかかっていると答える左京と右京。 ホスト部は営業中です。 これ以上近づいたらあなたをお慕いする数多の女性に恨まれてしまうと言うお客様。 「姫、今ならばこの紫陽花が我々の姿を隠してくれるでしょう。この一時は君だけの僕。紫陽花の精霊が味方するこの時だけは…」 お慕い申し上げますと答えるお客様。 禁断の逢瀬プレイをしているようです。 貝合わせをやっている双子とお客様。 また僕の負けと言う馨。 「姫達、お手柔らかにね。馨のやつは泣き虫だから」 「光、嘘つけ!!誰が泣くって!?」 「とか何とか言っちゃって、僕と2人っきりで罰ゲームしちゃったら、どうなるんだっけな、馨は?」 「だってあれは、光が…」 光が馨の首から顎にかけてを指でなぞっています。 何があったのと興味津々なお客様達。 中庭に素敵な小川があると言っているお客様達。 「遣り水と言うのですよ。かつて平安美とはこの水面に漂う花びらや紅葉に四季を感じ取ったと言います。姫達と四季を共にしたいという願いを込めて作らせていただきました。つきましてはどうでしょう?秋にまた限定少人数のお茶会でも?」 予約すると言うお客様達。 ハニー先輩とモリ先輩が2人羽織でおそばを食べます。 可愛い~と言っているお客様達。 長閑だなとハルヒは佇んでいます。 慣れてきたようです。 そこに伏せろと言う環。 環はハルヒに抱きつき、そのままスライディング。 そのせいで砂煙が舞っています。 そして、ボールが転がっています。 「っぬ~!!光!!危うくハルヒの命の灯火が消えかけたぞ!!」 長閑じゃなかったと倒れているハルヒ。 ちゃんと受け止めないのが悪いと言う光と、蹴鞠も満足に出来ないなんて桜蘭の光源氏の名が泣くと言う馨。 その言葉に怒る環。 新聞部存続のために頭を下げるしかないようだと言う部長。 あの部には関わるのは危険で、場合によっては廃部どころか退学の恐れもあると言う右京と左京。 「何だと!?ならばこれを受け止めてみよ。スターライトキック!!」 速いと驚く双子ですが、鞠は彼方へ飛んでいきました。 その飛んでいった鞠は新聞部の部長に直撃です。 謝りに来ているホスト部員。 ハルヒが割れた窓ガラスの掃除をしています。 新聞部部長(小松澤明)が取材協力をお願いできないかと思っていたところだと言います。 新聞部なんてあったんだと言うハルヒ。 捏造ばっかで誰も読んでいないゴシップ紙だと説明する双子。 注目を集めたいばかりに真実を見失っていたと部長は廃部寸前に追い込まれて、取材して報道すべきものが何なのかに気づいたのだと言います。 1学期最後の新聞はホスト部密着取材特集号にしたいそうです。 環は取材を引き受けると言いかけたところで、鏡夜が断ります。 ホスト部の情報公開はお客様限定だそうで、怪我の治療費などは相談ということに。 でたらめばかり書いてたところに協力してメリットがあるとは思えないと言う馨と、他人に迷惑かけるやつは駄目だと言う光。 その言葉にハルヒは自分を省みないって恐ろしいなと感じています。 過去の罪は消せず、償う機会を与えてももらえないのですねと落ち込む部長。 人は必ずやり直せると環はホスト部全面協力で新聞部立て直しをすると言いますが、双子はしないと言います。 双子はお人よしに付き合っていたらきりがないとも言っています。 鏡夜は特に環の反省会をすると言っています。 ホスト部は皆帰っていきます。 「待てい!!お前らには血も涙もないのか。廃部に追い込まれる彼らを可哀想だとは思わないのか!?一家離散なんだぞ!!」 意味不明の訴えです。 部長命令だと言う環ですが、きっぱりと断る双子と鏡夜。 固まる環。 第3音楽室 着替えもせずに、鞠を指でいじっている環をみて、双子はあからさまに怒っているよと言いながら見ています。 凄く近くにいるのに敢えて目を合わせないという子どもの喧嘩だと言う鏡夜と寂しがりやだからねと言うハニー先輩。 「部活とは家族なのに…。だから廃部とは一家離散なのに、可哀想なのに…」とぶつぶつ言っている環。 環の姿を見て呆れてか、新聞部に協力してあげるのってそんなに駄目なのか尋ねるハルヒ。 珍しく環サイドなので驚く双子。 「そういうわけじゃないけどさ、そのうちこちらをちらちら子犬のような目で見始めて、結局こっちが折れざるを得なくなるという妙な確信が…」 確実に経験値を積んでいるなと言う双子に、普段なら乗りそうな話ではないのかと言うハルヒ。 面倒なだけだと言う双子。 ハニー先輩にも尋ねるハルヒですが、返ってきた答えはケーキを食べなくちゃいけないというのとモリ先輩の相槌でした。 本当にちらちら見始めてきた環。 あの目だと感じるハルヒ。 またちらちら見る環。 子犬の目だと感じる双子。 ちらちら再び見る環。 条件を付けると言う鏡夜。 「特集記事の企画はこちらが提示したものにすること。基本的にインタビューは禁止。接客風景もお客様にご迷惑だからアウトだ」 子犬のように聞く環。 鏡夜が言うならいいと言うホスト部メンバー。 流石、影のキングだと感じるハルヒ。 取材をさせていただけるのなら条件は飲むと言う新聞部。 取材は明日からということに。 鏡夜は新聞部部長に額の傷の具合を尋ねます。 どうってことないと答える部長はこの怪我のおかげでご縁が出来て感謝したいくらいだと言います。 鏡夜はお詫びにと鳳家の会社が作っている救急医療セットを渡します。 帰ろうとする鏡夜に、部長は医療機器メーカー「鳳グループ」のご子息でしたねと言うと、鏡夜は本業は病院経営だと言います。 「お近づきになれて嬉しいよ。家の父親はあの小松澤出版の社長です」 「ええ、存じております。新聞部部長をなさっているのは将来後を継ぐための準備ですか?」 「ですが私には弟がおりまして。これが出来のいいやつでして父は将来出版社の経営をその弟に任せるつもりなんです。兄であるこの私を差し置いて…ですよ。ですが、私がもし桜蘭学院で3年間新聞部部長を務め上げれば将来の後継者候補を考え直してくれるかもしれない。分かりますか?絶対にこの部を廃部に出来ないんです」 「失礼します」 新聞部部室を出て行く鏡夜。 鏡夜に取り入ろうとしたのか尋ねる右京に、部長は敵は環だけだと答えます。 本来なら校内新聞によって自分が人気者になるはずだったのに、環が立ち上げたホスト部が瞬く間に人気になったのが気に食わないようです。 右京と左京はホスト部が立ち上がる以前から新聞は人気なかったと聞いていると言います、 黙りなさいと部長は君達の家との取引はなかったことに出来るとまで言って脅しています。 運動部にも文化部にも属さず、顧問すらいない部の尻尾を掴んでやると意気込む部長は恋愛詐欺紛いの部活をあそこまでの傍若無人は環の権力の誇示だと考えているようです。 親の権威で仲間を従わせ、女子を好き放題にしていると。 ホスト部メンバーは本来なら自分の部下になるべきだとまで考えているようです。 環のことを普段はお人よしキャラを演じているが、相当の切れ者だと推測しています。 裏が必ずあるのでスキャンダルを物にしてやるそうです。 取材が始まりました。 ホスト部はだるまさんが転んだとやっています。 何の光景なのかわけが分からない新聞部。 「驚かれるのは無理もない。これは古くから庶民に伝わる遊びでしてね。他にも庶民の遊びにはお金を使わず、身1つで楽しめるものがたくさんあるんですよ」 それが取材とどういう関係があるのか尋ねる部長。 「親しみやすさ!!新聞部のマイナスイメージを払拭し、再び読者を掴むためには親しみやすさが不可欠!!これぞまさに計算通り。『庶民の遊びに興じるホスト部美男子達』屋外で初夏の爽やかさの風景とあいまって一面を飾るのにピッタリな麗しさ。オマケに一部の庶民も久々に童心に帰れて大喜びという夢のような企画なのだ!!」 ちらちらとハルヒを見る環。 一部の庶民とはハルヒのことらしく、大喜びした方がいいのかなと困っています。 意味が分からないと言う右京とただの馬鹿なのではないかと言う左京。 やつの作戦なので油断してはならないと部長は、一部の庶民ですかと早く終わらないかなと言うハルヒに声をかけます。 何故この部に入部したのか尋ねられたので、ちょっとした不注意でと答えるハルヒ。 特待生なのでこの部にハルヒがいることが須王の権力の誇示の格好の餌だということだと言いながらメモる部長は環の裏の顔を尋ねます。 裏の顔なんてないと言うハルヒに、高校生の彼らが本気でこの遊びを楽しんでいると思うのかと言います。 「おかしいですか?」 ありえないと言う部長。 部長とハルヒの間を切る双子は切ったと逃げていきます。 切るのはそっちじゃないと鏡夜と小指同士を繋いでいながら言います。 今度は缶蹴りが始まりました。 鏡夜が鬼だそうです。 スターライトキックで空き缶を蹴る環。 缶は木で反射しながら部長の頭に向かっていきます。 ハルヒの手を掴み逃げていく環。 ハルヒは環に裏の顔があるとは思えないな、家のこととか知らないなとも感じています。 鏡夜は缶を立て、数字を数え始めます。 新聞部部長はこれ以上茶番には付き合えないと去っていきます。 環に迷ったのか尋ねるハルヒ。 環の慌てぶりに迷ったのだなと感じるハルヒ。 環はいい隠れ場所があるとハルヒを手招きします。 ある意味遭難ですねと言うハルヒ。 高校生にもなってこんな遊びをするとは思わなかったと言うハルヒに、環は楽しくないかと尋ねます。 「ま、小学生の頃は友達とそれなりにやってましたけど…」 「ふ~ん…。そうか…。俺は同年代の友達があまりいなかったからなあ…。家の母が病気がちでね、俺は心配で表に出られない子どもだったんだよ。そして母を元気づけるために、いつもは葉のそばでピアノを弾いたりしていた。だから今はこうして皆と遊ぶのが楽しい!!凄く楽しい!!またやろうな」 「そうですね」 記事を書こうと部室に戻る部長を止める右京と左京。 何の証拠もないままゴシップを書くのは危険だと説得しますが、尻尾を出す記事を書けばいいと言う部長。 新聞部部室の中には既に双子がいました。 やっぱりそうなんだと。 バレバレであり、気づいていないのは環くらいだったそうです。 部の全員の家を敵に回す覚悟があるのか尋ねる双子。 やはり親の権力を使って指示を出しているのが環なんだなと感じる部長。 「違うよ。たまちゃんはそんなことしないよ。あのね、僕らはたまちゃんのことが大好きだからね」 「どうしようもない馬鹿だけどね」 鏡夜やハニー先輩、モリ先輩、双子は環に一緒に部を作ろうと言われたときのことを思い出しています。 お前ら全員破滅させてやると言う部長。 「どうぞ、ご自由に。でも機能からお宅らの発言を盗聴、録音させてもらったディスクはどうすればいいのかな?」と言いながら、救急箱からMDを取り出す鏡夜。 あなた流で言うなら鳳家と常陸院の株だけで出版社の社長を代えられると言う鏡夜。 だけどあなたとは目指しているものが根本的に違うと言います。 「見~つけた」 新聞部がいないことを尋ねる環に、双子は急用で取材中止だと言います。 これからはまともな記事を書くと言っていたと言う光と、廃部にならなくて済むんじゃないと言う馨。 それならいいがと言う環。 部室に帰ってケーキ食べようと言うハニー先輩。 鏡夜に須王の家ってそんなに凄いのかと尋ねるハルヒ。 「事業としては古くから金融業を基盤に…。ほら、聞いたことないか?ロワグランホテルとか桜都劇場とか…。後はお前も知っての通り学校経営と…」 「どこの学校ですか?」 「この桜蘭だよ」 「えっ!?」 「お前、自分の学校の理事長くらい覚えといた方がいいぞ。そうか…よく考えてみたら、お前は環の家の援助で入学できたようなものじゃないか?感謝しておけよ」 「ハルヒ!!」 振り返るハルヒ。 早くしないと置いていくぞと環はまた迷子になっちゃいますよと言います。 そう言っている方は理事長子息でした。 第14話完 |