2007/11/23(金)11:00
CLANNAD 第8話「黄昏に消える風」
CLANNAD -クラナド-の第8話を見ました。
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第8話 黄昏に消える風
「岡崎さん?岡崎さん?」
「…!?あぁ、何だ?古河」
「岡崎さん、今日は朝から様子が変です」
「また変な人に戻ってしまいましたか。はぁ…」
「変な人って言ってるのはお前だけだ!!」
「伊吹先生のお話です。昨夜、電話があって、結婚式は今度の日曜日に決まったそうです」
「そうか、幸村が校長の許可を貰ってくれたんだな」
「いよいよ風ちゃんの頑張りが報われる日が来るんですね」
「はい」
公子の結婚式は彼女の元同僚の幸村先生のはからいで学校で式を挙げる許可もおり、準備は着々と進んでいた。
一方、風子は姉の結婚式のために大好きな木彫りのヒトデを作り、それを招待状代わりに配り始めるが、貰ってくれない人が増えていた。
「ただ受け取ってくれないだけじゃなくて、風ちゃんに気づかないみたいな…」
朋也は春原のあの子は忘れられているという言葉を思い出していた。
《気のせいだろ》
「今日は春原と一緒じゃないんだな」
「あいつは無断欠席中だ」
「智代さん、お久しぶりです」
「あぁ、確か…」
「古河渚です。創立者祭でお会いしました。風ちゃんが彫刻を渡した時に」
「彫刻?」
「これだよ、これ」
朋也が鞄から取り出したヒトデの木彫りを見て思い出した智代は何故忘れていたのか不思議がる。
ヒトデがあまり配れず在庫が残ったと落ち込んでいる風子に気にするなと励ます朋也。
「こういう日もある」
「そうです。明日は今日の分も頑張りましょう」
トリップする風子だが、すぐに我に返る。
「今日は我に返るの早かったな」
「今、体が警告しました。逃げろ、奴は危険だと」
「気のせいだろ」
「気のせいじゃないです岡崎さん、いっつも風ちゃんに悪戯してました。別な場所に連れてったり、春原さんの頭抱かせたり…」
「やっぱり岡崎さんの仕業だったんですか。プチ最悪です」
「何だよ、そのプチ最悪ってのはよ」
「最悪と言うと、岡崎さんが傷つくらしいので岡崎さん用に作った言葉です。これだったら、言われても可愛いと思います。如何でしたか?」
「最悪という言葉を変えなきゃ意味ないだろ!!」
「それは変えられません。変えるならプチの方です」
「なら、『プチ』を『己が』にしてくれ」
「己が最悪です、風子が最悪になっちゃってます」
「ダメか…」
「2人とも仲がいいです」
三井に声をかける朋也だったが、ヒトデの木彫りを受け取ったことなども忘れていた。
「風子だよ、風子!!お前の目の前にいる」
「この方ですか?」
三井は渚を見る。
「そうじゃない!!もう一人いるだろ!?」
「誰もいませんけど?何かの冗談ですか?」
風子はその場を逃げ出してしまう。
「岡崎さん、これは?」
「あいつは忘れられ始めているんだ。容態が変わったからかもしれない。皆、あいつの記憶をなくしている。もしかしたら、存在自体消えかけているのかも」
「そんな…!?」
帰り道、風子に気にするなと声をかける朋也は三井の冗談だと言います。
ヒトデを彫るのが早くなってきた秋生、ヒトデパンの売れ行きも好調だという早苗。
「渚、今日は無口だな」
「はい、人で作りに熱中してしまって」
パン屋にお客さんが来るが、ヒトデ作りに熱中して秋生らが出ない。
居留守を使う気だが、騒がしいので居留守は効果がない。
仕方なく立ち上がった秋生だが、彫刻刀を踏んでしまう。
お店に出てお客さんの応対をする渚。
「お前の家族がいつも通りでホッとしたよ」
「――これからどうなるんでしょ?皆、どんどん風ちゃんのこと忘れていっちゃうんでしょうか?もしかしたら、私や岡崎さんもいつか…」
「そんなことあるわけないだろ。結婚式までもうすぐなんだ。俺達が風子を支えてやらなきゃな。そうだ、夢の最後まで」
寮にやって来た朋也が玄関から飛び出してきたラグビー部の選手達に踏みつけられる。
好き嫌いが多いので美佐枝が説教しようとしたらしい。
美佐枝にもヒトデの木彫りを渡す朋也。
学校を休んだ春原に何をしていたのか尋ねる朋也。
「風子もお前のこと、待ってたんだぞ」
「風子ちゃんか…授業サボって色々調べてみたんだよ。伊吹風子って子のことをな」
「…!?何でそんなことを?」
「日曜日に結婚するのって伊吹って人なんだろ?なら、風子ちゃんの苗字はやっぱり伊吹だ。でも、伊吹風子は入院中。だったら、僕らと一緒にいる子は誰なんだ?伊吹風子の偽者か?偽者だったらそれでいいんだよ。でも、違うだろ?だったら、風子ちゃんは…。岡崎、確かめてきていいか?」
「何を?」
「隣町の病院まで行って、伊吹風子の顔を見てこようと思うんだよ」
「馬鹿、止めとけ!!」
「どうしてさ?」
《入院してる風子を見ちまったら、コイツも風子のこと忘れちまう気がする…》
「岡崎、何か知ってるんだろ?風子ちゃんのこと。言いたくなきゃ無理には聞かないよ。でも、僕は確かめなきゃ気がすまない」
学校でヒトデを配る風子だが、親衛隊の人でさえ、受け取ってくれない。
昼休みに登校してきた春原は何故隣町の病院に行ったのか覚えてなかったらしい。
「春原、風子のヒトデいらないか?」
「風子?」
「お前、まだ貰ってなかっただろ」
そこに遅刻してきた春原を怒るため、杏がやって来る。
杏や椋もヒトデのことは何となく覚えているようだが、風子のことを思い出せずにいた。
《こうやって、関係の薄かった者から忘れていくんだ…。いつか、俺も…》
朋也と渚に昼ごはんを一緒に食べようと話しかける春原の口から風子という言葉が出たのが、思い出すように言うのだが、春原は感覚だけは残っているのに思い出すことはできなかった。
結婚式に出るために風子にアクセサリーやお誕生日会セットをプレゼントする朋也。
風子の中で、ヒトデ>朋也>ウミウシの順で好きらしい。
遂に秋生にも風子が見えなくなってしまう。
早苗は病院に行ったことで、覚えているのだが風子が見えなくなっていた。
「本当にこんな時がくるんだな」
「もう、お父さんもお母さんも風ちゃんのことは…」
「学校にでも行くか?風子。家には親父がいるし、春原んとこ連れて行くわけにもいかないし」
次回、「夢の最後まで」
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