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カテゴリ:文芸・ポップス・漫画・アート
いつも飯食いがてらマンガ雑誌を読みに行ってる喫茶店で紅茶を飲んだ。
セットメニューについてる紅茶だったんだけど、初めてこの店に来たとき以来、セットメニューを頼むたび、必ず珈琲を選び続けてた。 特にこだわりがあったわけじゃなくて。あえていえばこの店のセットメニューのドリンクの紅茶は、レモンティーしか選べないことかもしれないけど、意識して避けていたわけじゃなかったのだ。 注文を取りにきた店の人に「紅茶で」と言うとその人は、「オレンジペコでいいですか?」。そう尋ねられるとメニューには特に何も書かれていないのだけれど、「他には何があるんですか?」。そう聞いてみたくなった。聞いてみた。そしたら、 「いや。。それだけしかないんですが。。」 私は人知れず心の中でずっこけた。。 たぶん私の顔を覚えていて、珈琲を頼むに違いないと思っていたのに紅茶の注文がきたから、思わず確認したくなったのだろう。仕事をしていてこうなるはずだと思っていたことがそうならないとわけもなく不安になるものだ。分かる分かる、なんて、実のところは勝手に決めつけてるだけなのだが、私はうんうんうなずきながらマンガ雑誌を読み始めた。 帰りの車の中ではメカーノというスペインのバンドのアルバムを久しぶりに聴いた。もう15年くらい前のアルバムで、その頃私は日本やアメリカのポップスにはないメロディ・ラインに惹かれてヨーロッパのポップスにはまっていたのだった。 そんな時期に、ちょうどスペインに行く機会があり、コルテ・デ・イングレスという百貨店のCDショップでイチオシだったこのアルバムと、店員が大声で歌っていたジプシーキングスというバンドの「バンボレオ」という曲の入ったアルバムとを買って帰ってきたことがあった(てゆーか、店員が店内にかかっている曲を大声でご機嫌に夢中になって歌っているという風景を、私は一生忘れないと思う。そういうノリ、とても好きだったし、片言のスペイン語まじりの関西弁でその彼からCDを買うのも楽しかったw)。 今日、部屋の掃除をしていて、そのことを重い出し、懐かしくなって聴いてみることにしたのだ。 ボーカルの女性の声は、透明だけど力があって、ときおりかすかにハスキーになる。とってもいい声だと思う。クラシックの素養のある人が関わっているためかもしれないけど、コーラスのハモり方がポップスにはあまりないような不調和音の使い方をしていて(?)、それが妙に心地よい。シンセサイザーの使い方は、レベッカみたいなカンジ。。つまりわりとストレートでシンプル。コーラスの凝りかたと対照的だ。 「アイ・ダライ」というアルバムのタイトル曲は、ダライ・ラマに捧げた曲らしい。捧げた理由が、ダライ・ラマ4世だか6世だかの伝記を読んでいて、子供の頃にメカーノというおもちゃでよく遊んでいたことを知り、ぜひ彼に捧げる曲を作らなければ、と思ったからだそうだ。 メカーノ、て、どんなおもちゃなんだろう? メカに関係あるのかないのか。。 まぁ、気に留めておけばいつかどこかで出くわすだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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