摘み取り、切り戻し、シードヘッドに適した植物はどれか
今回はガーデナーとの連携記事です。このブログではこれまで自然な庭の演出としてシードヘッドを残すことがローメンテナンスで効果的な一つの方法であるとして紹介してきました。そして皆さんもご存知の通り、摘み取りや切り戻しは幾つかの植物を長く楽しむために有効です。では植物の維持管理の際どの植物にどの方法を適用するべきなのでしょうか?今回はここ数年の経験をもとにそれぞれの植物をメンテナンス方法別に分類し、春から秋にかけての3通りのルートにまとめました。ルート1:摘み取り再開花ルート花後に花の部分のみ切り取って脇芽から再開花を促す方法です。この方法はサルビアなど初夏から咲き始めて尚且つ花期が長いものに適しています。二番花は一番かと比べてやや小さくなる傾向にあり、シードヘッドを残すことは難しくなりますが幾つかの品種は再開花したものからでもシードヘッドまで持っていくことが可能です。適した品種:ベロニカ・ロンギフォリア (Veronica longifolia)サルビア・ネモロサ・カラドンナ (Salvia nemorosa 'Caradonna')サルビア・ネモロサ・オストフリースランド(Salvia nemorosa 'Ostfriesland')バーベナ・リジダ (Verbena rigida)バーベナ・ボナリエンシス (Verbena bonariens)アガスターシェ・ゴールデンジュビリー (Agastache rugosa 'Golden Jubilee')アガスターシェ・ブラックアダー (Agastache 'Blackadder')アガスターシェ・リトルアダー (Agastache rugosa ‘Little Adder’)ルート2:切り戻し再開花ルート花が一通り咲き終わったら草丈を半分から根元付近まで大胆に切り切り戻し再び株を再生させる方法です。デルフィニウムなどは根元まで切り戻してもそこから株が再生し再び花を咲かせます。幾つかのグランドカバーも切り戻しに適しています。適した品種:エリゲロン・カルビンスキアヌス (Erigeron Karvinskianus)オリガナム・ブルガーレ (Origanum vulgare)ガウラ・リンドヘイメリ (Gaura lindheimeri)カラミンサ・ネペトイデス (Calamintha nepetoides)デルフィニウム・ガラハド (Delphinium 'Galahad')フィラ・カネセンス (Phyla canescens)ルート3:シードヘッドルート咲いた花をそのままシードヘッドとして残し季節の移ろいに伴う変化、つまり花の一生をそのまま鑑賞する方法です。茎がしっかりしている植物の方が型崩れしにくくシードヘッドとしての鑑賞価値が高いです。適した品種:アガスターシェ・ブラックアダー (Agastache 'Blackadder')アガスターシェ・リトルアダー (Agastache rugosa ‘Little Adder’)アキレア・ピーチセダクション (Achillea millefolium 'Peachy Seduction')エキナセア・パーピュレア (Echinacea purpurea)エキノプス・バナティクス (Echinops bannaticus)エリンジューム・プラナム (Eryngium planum)スタキス・モニエリ (Stachys monieri)フロミス・チュベロサ (Phlomis tuberosa)モナルダ・ディディマ・ハイブリダス (Monarda didyma х hybridus)ルドベキア・マキシマ (Rudbeckia maxima)今回の植物アキレア ‘ピーチセダクション’エリンジューム プラナムエキノプス ‘ブルーグロー’ガウラ リンドヘイメリスタキス モニエリアガスターシェ ‘ブラックアダー’バーベナ ボナリエンシスフロミス チューベロサモナルダ ラベンダールドベキア マキシマ EXPERIMENTAL GARDEN