来年の干支は、十二支では最後のイノシシ、亥年です。前の亥年の時はハンターじゃありませんでしたが、「銃を持ったらいっぱい獲るぞ」って、なぜか力んだもんです(笑。年明け早々の出猟で、脂の乗ったメスが獲れたりすると、普段憎まれ口ばかり利き合ってる共猟のおいさんたちも、少年のような笑顔をみせるくらい魅力的な獲物です。
で、(写真)は最近ある文化祭に出品されていたイノシシの赤ん坊の剥製です。500ミリのペットボトルは、私が大きさの参考に―と置いたものですが、背高20センチあまりと小さいものです。背中にシマウリのような白い縞模様があることから、うり坊と呼ばれているのは多くの人の知るところです。
文化祭でも、「こりゃ、本物かねえ」などと注目を集めてましたが、疑う余地のない本物でした。どんな理由で死んだのか、また殺されたのかは分かりません。売られていたものか、出品者が作らせたものかも確かめようもありませんでした。私は、免許はあるけどわなの申請をしないので経験がありませんが、春先、わなにかかったメスを捌くと、腹に出産間際の子イノシシがいることがあるという話はよく聞きます。ひょっとすると、その類かもしれません。
会場では、「きれいなもんだねえ」としきりに感心している人がいましたが、「ま、そりゃ、剥製にするくらいですから」と、ちょっと冷静につぶやいてみる私でした。