先日シカをわなにかけた近くには、私たちの猟友会がかけたイノシシの檻(写真)もあります。手前と奥、どちらも出入り口になっていて、どちから入っても中の仕掛けに触れると、一瞬にして扉が下り、出られなくなる仕組みです。中に入れる餌によって、シカだって獲れますが、イノシシに使われることが多いようです。
で、檻の床に散らばってる白っぽいものは米糠です。当番が毎日のように通って米糠を撒きます。写真を撮ったこの位置で7、8メートル離れてますが、かなり臭いです。この臭いにつられてやってきて、御用、となります。こうした檻がイノシシ猟で重宝されるのは、くくりわなにかったイノシシが凶暴で危ないのと、わなにかかって暴れている間に、あちこち内出血など起こして肉が傷まないようにするためです。そこへいくとシカは楽です。暴れるといっても噛みつくわけでも突進されるわけでもないし、雄で角があればあったで、角を押さえてねじ伏せてしまえば後は急所を外さずにナイフを使うだけです。もっとも、最近はわなにかかった獲物も銃でとどめを刺すようにということで、シカと格闘することもなくなりました。
さて、この檻ですが、苦労して設置した割には全然かからないそうで、近寄ってみると、米糠の上はタヌキだかの足跡だらけです。ま、初めてかける場所ってこんなもんです。