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草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2017年01月24日
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第 百二十三 回 目


 帆立貝と葉つき子蕪(かぶ)に因んで、「ホタテガーイ」と「はつき こかぶ」のふたつの

キャラクターを設定します。ホタテガーイの方は青年男性で、はつき こかぶの方はハイティーン

の愛くるしい少女の役柄とします。更に、物知りのおじいさんと滑稽なお婆さんが登場します。

 さて今回は、とても嬉しい「朗報」に関するお話をいたします。


            「 四つの 倖せ 」

 有難い事に、私たちは誰でも例外なしに、生まれながらにして四つもの、完璧な幸福の

条件を与えられて居る。普通に考えたら、皆が一様に倖せ一杯な、ハッピーライフをエンジョイ

出来る筈。常識的に判断すれば、であります。が、みなさんもご承知のように、現実にはその様には

なっていません、残念至極にも…。

 この大問題は人類誕生と共に発生し、恐らくは人類と共に永遠に、連綿として続くで有りましょう。

この問題に対する対処法を考察する前に、私・草加の爺が提唱する 四つの倖せ について、

簡単にご説明致しておきたいと思います、極、かいつまんで…。

 一つ目、それは「天の配剤」ということです。天とは、外に出て空を見上げれば、目に入ってくる

あの青々として広大な虚空の彼方に、存在すると古代人が想定した 神 であり、仏 であり、

純一なる絶対者であります。

 その誠に有難い存在者が、考えられる限りの幸福の為の基本的な土台となる、完璧な条件を、

実にグットタイミングで、惜しげもなく私達に分け与えてくれている。はい、そうです、私達

が頼んでもいないのに、体質や症状に合わせて時・所・場合に応じて、最良の お薬を 処方して、

服薬するように口元まで、丁寧に運び、時には胃や腸にまで届けてくださってさえ居る。本当に、

本当に有り難く、そして勿体無い「行為」でありますね。これだけでも、もう既に十分すぎる

ほどなのですが、まだまだ三つも有りますよ、なんと!

 二つ目は、 地の恵み であります。地とは文字通りに大地なのですが、地球そのものとお考え

頂いてよろしいかと、思っていますね。古代人の言う、海の幸・山の幸諸々。

 そして私たちの住む美しい 水の惑星・地球 は、太陽という実に貴重な恒星に守られていますよ、

皆さん方がよくご存知の如く…。美しく夜空に輝く衛星・月の恩恵にも、気づかないうちに浴して

いる。これらを全部ひっくるめて「地の恵み」と称します、ここでは。

 三番目ですが、人の輪・和があります。家族や友人に始まり、地域社会、国家や国際社会があり、

強い絆、友好のサークルが本当に頼もしく、延々と果てしもなく広がっています、はい。

 四番目は、自分が自分であること。英語ではアイデンティティーという言葉を使いますね。えっ、

自分が自分であることって、そんなに大切な、重要なこと…。そんな風に、首をかしげるお方が

いらっしゃるかも知れません。

 普段は何でもない事、当たり前過ぎることと考えているかも…。でも、よくよく胸に手を当てて

じっくりと思考を巡らしてみて下さい。それでも、ダメなら、ご自分が死ぬ、つまり「自分が、

自分ではなくなる」、「地上から姿を消す」、自己の死、ということに思いを馳せてみてください。

とても、途轍もなく大事な、根本的な要件であることが、首肯されるでしょうから。

 更に付け加えれば、自己の概念の中には、心と肉体とがあり、心には意識の他に無意識の広大な、

無限の領域・潜在意識・阿頼耶識(あらやしき、生命力=自然治癒力、銀河系宇宙識、全宇宙識)など

を含み、肉体上では諸々の臓器の他に、リンパ系・交感神経・副交感神経なども配されていて、自立して

の生命活動が可能なように、巧妙巧みに仕組まれている。実に、勿体無くも又、有難さの極み、なので

ありますから、至れり尽くせりの配慮が施されている、私たちという 個体 の在り方には……。

 普通に考えれば、人間とは不幸には成りようがない。所が、人間界は不幸と苦痛とで満ち満ちている、

みなさんもよくご存知の通り。何故でしょうか?

 仏教では、一切唯心造、一切はただ心が、私達一人一人の心がその醜悪な現実を作り出している、

のだと教えています。なんのことはない、自分たち自身が悪かったのです。

 天網恢恢、粗にして漏らさず、と言いいますが、広大無辺なる如来の慈悲心の計らいにもかかわらず、

罰当たりな人間どもは、愚かな自己の意識の働きを駆使して、不幸の種・原因を次から、次へと造り

出して止まない。愚かさの限りを尽くして倦まない。愚の骨頂とは、このことではないでしょうか。





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最終更新日  2017年01月24日 12時22分05秒
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