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異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2010.11.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 群馬県で愛知県から転校してきた小学校6年生がいじめに耐えられず
に、自殺をしたということがあり、親がマスコミのインタービューに、
「学校に何回も頼んだが、何も対応してくれず、子供が自殺に追い込ま
れた」と答え、マスコミは学校の責任を追及している。

 こうしたいじめられっ子が自殺をし、親が学校の対応に文句を言い、
マスコミが学校を攻撃するというパターンはこれまでにも、何回もあっ
た。こうした報道を見る度に、筆者はいつも首を傾げてしまう。

(危機管理を教え、対策を打つのは家庭の役割)
 確かに自殺した子供は哀れで、何とか救えなかったかと思う。しかし、
同時に、その自殺した子の親は何をしていたのかと言いたい。まず、い
じめがあった時に、どう対応するかというのを教えるのが家庭教育だ。

 学校は知識と集団生活の規律を教える所で、人間が生きていく上での
智恵は学校ではなく家庭が教えるものである。しかし、今の親はこうし
た家庭での教育をほとんどしていないだけでなく、それを学校に要求し、
満足できないと、学校を攻撃する。

 親の2番目の役割は、家庭や家族に危機があった時に、それに智恵を
働かせ、どう対応するか考え、実行することである。今の親はこの家庭
危機管理の意識が全くと言ってよいくらいない。「関係者に問題を指摘し
た。それに対応しなかった学校、警察が悪いのだ」という論理である。
家族に危機に自分が自ら動くという発想が皆無なのだ。

(危険なことを避けるように教えるのも家庭の役割)
 小中学生だけではない。男性俳優と合成麻薬を一緒に飲んで急死した
30歳前後の女性の親が、男性俳優を許せないというコメントをずっと
言い続けている。

 死亡というのは悲しいことだが、この女性は覚醒剤や合成麻薬をこれ
までにも何回か飲み、良からぬ組織の人と付き合いがあったと報道され
ている。こうしたことがあったので、裁判員裁判では、「女性にも問題
があった」として、俳優の刑が思ったより軽い判決となった。

 若い女性が客を膝枕の姿で、耳掻きをしてくれる店があり、そこで働
いていた女性が、通い詰めた男性客にストーカーされ、殺されるという
事件があった。理由は何であれ、人を殺すのは言語同断だが、この店の
ビジネス自体、客に思わせぶりの対応をして、常識よりも高い金をとる
ことをしている、いわば風俗営業である。

 ここで働いていて、勘違いした客に殺されたとなると、働いていた人
に100%問題はなかったと言えるのだろうか。筆者なら、いくらよい
稼ぎになっても、自分の娘がそうした店で働きたいと言ったら、殴って
でも止めさせる。危険に出会わないように対応し、子供にもそれを回避
するように教えるのが親の務めではないか。

 しかし、このケースでも、親は自分の子供がそうしたビジネスで働い
ていたことで危険と隣り合わせだったという認識がなく、犯人に極刑を
望んでいる。親とは何かを考えさせられてしまう。

(筆者自身のいじめられ体験と対処法)
 そもそもいじめがどうして起きるのかということである。筆者も遥か
昔だが、中学3年生の時に、家庭の事情で転校し、いじめにあったこと
がある。筆者が遭ったのは、クラス全員が3ヶ月間、口をきかないとい
うものであった。

 理由は簡単で、転校してきた生徒がいきなりクラスでトップの成績を
とった。そうすると、それまでクラスで首席で、人気者だった子供が、
自分の立場がなくなってしまい、その子が音頭をとって、半ば命令的に
クラスの全員に、筆者に口をきかないように指導したのである。

 筆者はこのいじめに遭い、他の人間が口をきかないなら、自分もきか
なければよいのだと思い、こちらから一切の働きかけはせずに、淡々と
授業を受けた。教師は普通に授業をしているのだし、それを聞いて勉強
はできる。

 休憩時間は本を読んでいればよいし、放課後はすぐに下校し、自分で
一人で遊べる場所を探せばよいだけである。筆者の場合、その中学校の
地区に大きな川があり、広い河川敷があったので、放課後はそこで寝そ
べり、川面と空を見つめ、時間を過ごした。思い出しても、結構きつか
ったのは事実である。

 当時は塾などほとんどなく、放課後は子供同士遊ぶのが当然の時代で、
家に早く帰れば、親がいぶかしがる。親に心配をかけないためにも時間
をつぶし、気分転換をした上で、家に帰っていたのである。だから、親
も教師も、このことは知らない。

 同級生との関係は、筆者がそのいじめに何ともないのだという反応を
していると、次第に、いじめを指示した子ではなく、ある子が勉強でわ
からないところを教えてと言って、筆者のところに来るようになった。
そして、それをきっかけに、他の子も同じような行動をとるようになり、
最後には、いじめを指示した子だけが孤立するようになった。

(異質なものへの価値観が大きく変わった日本)
 自身の体験だけでなく、身の回りの家族やその友達などでのいじめの
ケースを多く見聞きして、なぜいじめが起きるのかを考えてみた。筆者
の考え方は以下の通りである。

 まず、日本は戦後、戦争の負けた体験から、世界のどの国とも仲良く
しよう、そうすれば、戦争などを体験しないで済むと考えた。そして、
戦後の教育で、「人類皆、兄弟。皮膚や人種は違っても、皆同じ」「男性
と女性も同じ」と教えてきた。その結果、集団の中に異質な者がいると、
異質なものが変で、それを排除しようという動きとなる。

 日本人は元々は中国、朝鮮、アジアから多くの人が渡ってきてできた
人種混合社会であった。だから、江戸時代までの日本人は、相手が西洋
の人であろうとアジアの人であろうと、上下など考えずに対等に付き合
うという発想だった。

 それが、明治維新になった、多くのアジアの国が西欧諸国の植民地に
なっていった状態を見て、維新政府の人たちは富国強兵をしないと、日
本も植民地にされてしまうという強烈な危機感から、日本は優れた民族
で、万系一世の天皇の支配の下に歴史ある国を作ってきたという話を作
り、外国の翻弄される中国や朝鮮を下に見る価値観で教育をした。

 質の違いは理解しつつ、その差を理解し、その上で、仲良くしようと
してきた江戸時代までの日本のあり方があったところに、明治維新で、
急激な西欧化に向かう上でのアジア軽視の姿勢があり、戦後はそれが、
差は認めない戦後の教育と、価値観を大きくぶれたのである。

(「差」がないと教えた戦後教育がいじめの大きな原因)
 人材派遣の大手、パソナの南部代表は子供の教育を考え、家族の住ま
いをアメリカに移した。初めてアメリカの学校に行った日に、学校から
帰ってきた小学生の子供の学校での様子を聞いた。その時の子供の話は
「先生は私を他の子供の紹介するにあたって、『他の子との違いは何か
話をしてください』と言った」であったという。

 この子供の話を聞いて、南部さんは「さすがアメリカだ」と感心した
と筆者に話をしてくれた。文化や人種、宗教などから人間には差がある。
習慣、価値観も違う。それを認識し、互いの立っている場所が違うこと
を認識し、その距離を埋める努力をするのが、交流である。日本のよう
に「差はない」という話から入るのとはまったく違う。

 男女も一緒で、女性は妊娠出産をするという男性と違うことがある。
体も男性は瞬発力に優れているが、女性は忍耐力に優れ、同じことを長
くすることに対する対応力があるというように差がある。この差を教え
ることから、思いやりが生まれ、職場などでの配置などに配慮が出てく
るのである。

 勿論、個人差はある。女性で男性よりも筋肉ムキムキの人もいるし、
女性よりもか弱い男性もいる。しかし、集団としての差は明らかにある。
この差を認識した上で、色々な施策をしないといけないのに、差がない
と教えた戦後教育の問題点は大きく、それがいじめの1つの要因である
と筆者は考える。

(過去問中心教育の問題)
 いじめのもう1つの原因は、現在の教育である。受験の難しさや質が
筆者の時代と今とで大きく変化しているようには思わない。受験問題を
見ても、筆者の時代よりも難しくなっている訳ではない。問題は、それ
を教える教え方なのだ。

 筆者の時代は、まず、ことの本質から教えた。その本質を理解した
上で、それを問う問題をした。今は違う。まず、問題から入る。そし
て、大量の問題を解いていくなかで、本質を理解しろというやり方な
のである。

 問題から入っていく教育の仕方が何を生むかというと、大量に問題
を解かないといけないので、膨大な時間がかかるということである。
そして、本当に優秀な人は問題を解く中から、本質をつかむが、普通
の人は問題を解くテクニックだけ覚え、本質が理解できないのだ。

 だから、受験対策はできるが、本当の意味での本質が理解できてい
ないので、少し違うケースに出会うと、対応できないのである。司法
試験に受かった司法修習生の多くが実習についていけずに、落第する
というのは、この教育のあり方から出ている。

 膨大な過去問を解かせるというやり方は、子供から時間を奪う。今
難関中学校に受験する子供は小学校5年、6年と、1日に10時間の
勉強をしている。遊びもできずに。当然、ストレスがたまる。頭がよ
く、要領の良い子が、自分のストレス発散で、出来ない子、ぐずぐず
している子をターゲットにしているという話をよく聞く。

(いじめられた時の親の対応)
 いじめに対する親の対応の仕方の話に戻すと、子供がいじめられて
いるのを認識して、対策をとった親の話は少なくない。

 テレビで活躍する上沼恵美子は自分の子供がいじめられているのを
知り、いじめっ子が1人でいるところを捕まえ、その子供の手首を捕
まえ、きつい顔で相手を見つめながら、「今度うちの子をいじめたら、
あんたの腕をへし折るからね」と言って、いじめを止めさせたという。

 筆者の知人で、子供のいじめに遭遇し、トラブルを避けるために、
私立の学校に子供をさっさと転校させた親も少なくない。母親がパー
トに出れば、月に10万円にはなる。それで、子供の私立の学費は出
せる。私立は問題児を退校させることができるが、公立学校はできな
いのだ。その差は大きい。





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Last updated  2010.11.01 10:56:51
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Re:いじめられっ子の親に責任はないのか(11/01)   加害者の責任 さん
イジメは加害者がいるはず。イジメた側の責任を問わず、いじめられた方が悪いという時代錯誤の考え方ですね。むしろイジメた側の責任(その親の育て方・考え方)にそもそもの責任があると思うのですが。 (2016.11.23 18:57:03)

↑それは正しいけど   くまた さん
論点ズレてるよ
当然いじめっ子とその親が一番悪い。それが前提の話

でも、いじめに関わらず人とのトラブルは、大小あれど生きていく上で必ず遭遇する
その対処法や危機意識、転んだ時の起き上がり方を教えるのは学校任せにするべきでなく家庭でしっかりと教えるもの
親がそういった義務を果たさず、コトが起こった後に周りだけに責任を求めるのはイカンよ、って言ってるの

今の時代何かあれば、教委や学校、警察や弁護士にお願いするという、悪く言えば自分が前に出ず他力本願な方法をとる親が増えてきたよね
最初にこちらと相手側の親と子だけで解決を試みてるならいい。親はアドバイスに留めて子どもの間だけで解決できるなら尚よし
しかし、その努力もせずすぐに組織に頼るのは、躾ひいては親の責務の放棄・能力不足とも取れる

自分の責任から目を背けて他人を責める人が増えている世の中に警鐘鳴らしてんだよ (2016.12.22 01:27:09)

Re[1]:いじめられっ子の親に責任はないのか(11/01)   ひよこちゃん さん
加害者の責任さんへ
私も同じ意見です。
いじめられている人はコインテルプロ犯罪に巻き込まれている可能性があります。最近、ガスライティングなどで亡くなった芸能人の方がいらっしゃいますよね。それと自殺の9割は他殺らしいですよ。 (2021.07.10 16:18:30)

Re[2]:いじめられっ子の親に責任はないのか(11/01)   集団ストーカー反対 さん
親に責任を求めたの事例がありましたが、私は親にはあまり責任があるとは思えません。親は学校に一緒に行っているわけでもなく、子供がうまく伝えられなければ状況を把握することは難しいと思います。 (2021.07.10 16:20:40)

Re:いじめられっ子の親に責任はないのか(11/01)   集団ストーカー反対 さん
私立だからといって全ての学校が治安が良いわけではないですよ。私立でもいろんな地域から来ている場合だと、面倒な事に巻き込まれます (2021.07.10 16:31:21)

Re:いじめられっ子の親に責任はないのか(11/01)   ええええ さん
親の責任というが、すべての親が対処法を知ってるなんて思いません。
私はいじめられた事がありますが、何とかやり過ごしました。
自分の子どもがいじめにあった時、色々とアドバイス等を伝えても、子供には理解しきれないようです。とにかく学校に行きたくない!と言われて、今は不登校を受け入れてます。
正解は簡単には出ません。とにかく親は子供の味方でいてあげられる事が精一杯ではないのでしょうか? (2021.12.09 03:22:23)


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