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異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2018.02.22
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カテゴリ:カテゴリ未分類
(女子チームは予選は勝ち抜いたが)
 冬季五輪が間もなく終わる。
 今日現在、日本のカーリングチームは男性は予選で敗退したが、女子が準決勝に進出し、世界ランクからすれば、善戦していると言える戦い方である。だが、テレビ中継を見ていて、どうにも腑に落ちない、納得できないのが、男女を問わず、日本チームの作戦、戦術だ。
 断っておくが、私はカーリングについては全くの素人である。
 しかし、中学、高校と部活をしっかりしていて、そのスポーツのレベルが高くて、東京都レベルではあるが、自身、都の代表選手にはなっていた。そして、社会人になってからも、スポーツは好きで、ほとんどのスポーツのルールは知っていて、観戦も多くしてきたし、試合を見ながら、ほとんどのスポーツについて、他の人に説明が出来るくらいの知識はある。
 カーリングについては、今度のオリンピックだけでなく、過去の世界や日本での大きな大会で、中継のあるものは結構見ていて、ルールも試合の仕方も理解していたが、以前から、日本チームの戦い方に合点がいかなかった。
 そして、今回、多くの試合を見て、その納得が出来ない、腑に落ちないという思いを強くした。

(手堅く戦えば、1試合10エンド戦って5対5となる)
 今回のオリンピックではカーリングの中継が多くあったので、見た人も多いと思うが、ルールなどを知らない人のために少し書くと、対戦するチームは4人1組で、AB双方のチームの選手が交互にストーンと言われる石を投げ、1つのエンドで1人が2回づつ投げるので、AB双方とも8回づつ投げる。
 そして、ストーンを投げ終わって、サークルと言われる円の中に、相手のストーンよりも、より中心に近くあるストーンの数がそのチームの得点となる。
 つまり、相手のストーンで中心から一番近いものよりも、自分のチームのストーンが3つ中心により近くあれば、3点取れる。そして、1試合は10エンドあり、合計の得点を競争する。
 相手に1点でも点を取られると、取られた方が後攻になり、有利になる(ABそれぞれのチームが1エンドで8回づつ投げるので、最後に投げるチームは相手のストーンを蹴散らして、自分のストーンがより中心になる可能性はかなり高い)。
 極端に言えば、後攻のチームは先行のチームのストーンをことごとく蹴散らせば、1エンドの最後の攻防では、先行のチームの最後のストーン1つだけが、サークル内に残る形となる。後攻のチームはそれをはじいて、ストーンをサークルの外に出した上で、自分の投げたストーンがサークル内に残れば、1点が取れるのである。
 だから、上記のような戦い方をすれば、後攻チームが常に1点を取って、10エンドを終えて、5対5になり、延長戦になるというようなスポーツである。

(相手のストーンをサークルに多く集まるのを放置する愚)
 ただ、上に書いたような戦い方だと、変化もないし、面白くもないので、ゲームでは、初めの頃は、投げたストーンはあえて、サークルの中に入れず、サークルの手前に置いて、相手にストーンを投げにくくした上で(ガードを置くというような言い方をする)、自分のチームのストーンを何個もサークル内に置くという作戦を取るので、うまく行けば、1エンドで4点も5点も取れることもある。
 カーリングの難しさ、面白さは、試合をする内に40メートルあまりあるコートの氷の状態が、照明の熱やブラシでスイープする内に変化し、それによって、ストーンの曲がり方も変わって来るという事である。だから、一流の選手でも、自分の思った所にきちんと狙い通り投げられる確率は6、7割というレベルである。
 日本チームの戦い方で、私が納得できない、腑に落ちない最大の点は、ガードのストーンを配置する事に熱心となり、その結果、その内に相手のチームのストーンがサークル内に貯まって行くのを放置し、1エンドで3~5点と大量に点を取られる事がしばしばあるという事である。
 解説者の話を聞いていても、1つのストーンで相手のチームのストーンを2つも3つもはじく事を狙うように言っている事がよくあるし、現実に日本チームがその通り行動する事が結構ある。
 この作戦が狙い通り決まって、相手の石を何個もはじき出し、自分の投げた石が中心に残る事もたまにはある。それは、見ていて格好良いし、してやったりという感じになるが、上に書いたように、一流の選手でも、思い通り投げることが出来る確率は7割程度であり、氷の状態や石同士が当たった後、どう動くかなどを予測できる確率はもっと低い。
 つまり、失敗する確率が4割位あるという事である。そして、失敗した時に、このやり方だと、相手に大量点を取られることになる。現実に日本が負けた試合では、1エンドに大量点を取られているこがほとんどで、接戦で負けたという試合は少ない。

(スポーツは確率のゲーム)
 更に言えば、日本は今回準決勝に進んだ女子チームでも世界のランキングは6位である。決して、メダル常連国ではない。
 それだったら、挽回不可能な大量点を取られるようなリスクを負ったような戦い方を避け、通常は手堅い試合運びをして行き、ここぞというチャンスの時に勝負に出るような賭けをするように、作戦を使い訳をするのが、あるべき姿であると思う。
 笑ってしまうのは、テレビ中継で解説者がガードにストーンを置くように言い、選手がその通り行動し、そして、解説者が「狙い通りの場所に置けましたね」と言っているのを、その後に投げる相手チームがガードの石とサークル内にある石を一緒にはじき出されてしまう事が少なくない事である。
 ガードがガードの通りの役割を果たす確率もそう高くないのである。
 スポーツは確率のゲームである。どんなスポーツでも、その確率に合わせて行動するのが一流チームや一流選手の戦い方である。
 例えば、野球では3割打てれば一流打者と言える。つまり、10回の内、7回失敗しても、3回成功すれば、一流打者である。しかも、1回の打席では、2ストライクを取られても良い。3ストライクを取られる前に、ヒットを打てば良いのである。
 かなり打者に有利に出来ている。それは本当に詳しい人はともかく、普通のファンにとっては、投手戦よりは、打撃戦の方が見ていて面白いから、そういうルールになっているのである。そして、一流の選手はそのルールや確率を良く理解していた。
 かつて、スーパースターと言われた読売巨人軍の長嶋茂雄は、2ストライクまでは、投手の球に山を張っていたという。球はインコース、アウトコース、そして、直球、変化球の組み合わせしかない。つまり、インコースの直球、アウトコースの変化球というような絞り方をすれば、4つの分類から1つを選べは良い事になる。
 それを2ストライクまで出来るのだから、4分類の中の2つを選んで、その打ち方で投手の球を待っていたというのだ。しかも、10回の内、7回まで失敗して良いのだから、かなりの確率でヒットが打てることになる。
 長嶋は相手投手がギリギリのコースに投げた良い球をクリーンヒットしたり、ホームランを打ったりすることが良くあった。
 それが出来たのは、上に書いた考え方、ルール、確率を理解し、山を張っていたから出来たのである。長嶋に限らず、どのスポーツでも一流選手はこうした工夫をして、成功確率を高めていたし、現在でもそうしている。
 そういう観点でみると、日本のカーリングのチームは確率に逆らって行動しているとしか思えない。
 試合を見ていて感じるのは、監督やコーチが選手のレベルよりも高過ぎる作戦、戦術を要求していて、選手がそれについて行っていないという事である。





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Last updated  2018.02.22 17:10:22
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Re:納得出来ない日本のカーリング・チームの作戦・戦術(02/22)   873 さん
昨日今日の韓国戦以来の連敗を見て、
つくずくおっしゃる通りと思いました。
日本のテレビ解説者の質も低い気がする。
戦術について納得いく説明できる人がいない(;´∀`) (2022.02.15 19:32:39)


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