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テーマ:DVD映画鑑賞(14127)
カテゴリ:Room.
生まれたり.帰ったり. 生活や足元を支える.土..地面 自然のかたちと人 生きてる?生かされてる? それぞれの理由、 足元にある風景 谷底に落とした...お気に入りの麦わら帽子... 今日ではないですが.朝方.仕事の帰りに ゴミ捨て場に捨ててある. 人間の証明のサントラ.レコードを発見.しかも.綺麗 とても.懐かしく.持ち帰りました.. 77年の映画.タ-ンーテーブルに針を落とすと. 時代背景や過去の思い出..ジョー山中の歌声. 昔..谷底に落とした.お気に入りの 帽子を拾ったような.気持に.. 映画に使われている..西条八十の詩「帽子」、 作者が学生時代訪れた霧積温泉の弁当の包み紙に刷られていた「帽子」の詩。 母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね? ええ、夏碓氷から霧積へいくみちで、渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ。 母さん、あれは好きな帽子でしたよ。 ぼくはあのときずいぶんくやしかった。 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。 母さん、あのとき向こふから若い薬売りが来ましたっけね。 紺の脚絆に手甲をした。 そして拾はうとしてずいぶん骨折ってくれましたっけね。 だけどたうたうだめだった。 なにしろ深い谷で、それに草が背丈ぐらい伸びていたんですもの。 母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう? そのとき旁で咲いていた車百合の花は、もう枯れちゃったでせうね、 そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、 あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかもしれませんよ。 母さん、そしてきっといまごろは 今晩あたりは、あの谷間に、静かに霧が降りつもっているでせう。 昔、つやつや光ったあの伊太利麦の帽子と その裏にぼくが書いたY・Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに寂しく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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