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先日のPRIDE.31において、西島陽介山のデビュー戦が行われた。元ボクシング世界ヘビー級のチャンピオンとなった男のPRIDEデビュー戦は、初参戦にしていきなりのメインイベント。しかも相手は元K-1王者であるマークハントである。マークハントといえば、PRIDEミドル級チャンピオンのヴァンダレイ・シウバやミルコクロコップにも勝利している強豪である。
開始のゴングは打鳴らされた。試合は両者の本領である壮絶なパンチの真っ向勝負となった。そして3R序盤。とうとう西島はハントの強烈な一発をもらい、コーナーに沈んだ…。 しかし、西島の闘志は素晴らしいものでだった。本来なら2R終了の時点、試合を止められてもおかしくは無い程のダメージを受けていながら、試合続行の意思は微塵も揺るがず、傷付き腫れ上がった痛々しい顔のまま、再び戦いの場へと立ち向かった。 西島の心には戦うという以外の選択肢はなかったのだ。 しかし、思いは虚しく、3R序盤。ハントの強烈な右フックを浴びた西島は、コーナーへと崩れ落ちた。すぐさま立ち上がろうとするも、その肉体はもはや意思には従わず、やがて力無く崩れ落ちた。 しかし、その時私は確かに見たのだった。再び2本の足ですっくと立ち上がり、相手に勇猛と立ち向かう西島の魂の幻を。 試合には敗れようとも、西島のその生き様は見事な迄に美しく、その姿勢は讃えるべき勇敢な戦士であった。 PRIDE<誇り>と言う名に相応しい、素晴らしい名勝負である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.03.08 00:06:29
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