世界食堂(世界の食を食べ尽くす)

2005/08/15(月)10:41

キャビアのグラビアを楽しむ!

フランス料理(4)

キャビア・・・ その一粒一粒がはじけるような食感と、 塩と磯の風味が入り混じった高貴で格調高いその味は、 世界のグルメの中でもトップクラスと言えるだろう。 フォアグラ・トリュフと並び、世界3大珍味にも数えられる。 キャビアとは、チョウザメの卵である。 チョウザメは、シイラカンス時代から残存している最も最古の魚。 サメの一種ではなく、魚の一種。 寿命が長く生命力もあるが、人を襲ったリするサメやジョーズの仲間ではない。 鱗が蝶の形に見られているため、この名前で呼ばれている。 日本の鮭と同様、川で産卵され、その後海へ遠征し、 そして川に戻ってきて産卵する。この卵がキャビアになる。 しかし鮭と違うのは、圧倒的に数が少ないこと。 希少動植物を規制するワシントン条約の漁獲指定にもなっている。 それだけに、キャビアは貴重で高価になっている。 主な産地はカスピ海だ。 そんなキャビア・・・ 高級フランス料理などのオードブルとして出される。 最高の食卓の最初は、最高のオードブルから始まるのだ。 その他、塩味の強さを利用して、 メイン料理などの味のインパクトとしても多く使われている。 しかし、キャビアの本当の味を楽しむならば、 キャビアのみを楽しむのが良い。 皿にキャビアとチーズ、そして赤ワインがあれば、 それだけで優雅な食の空間が演出できる。 その他、トーストにのせる食べ方も有名だ。 バター(塩気の無い無縁バター)をぬったトーストに、 キャビア、たまねぎ、ぱせりなどのみじん切りをのせて食べる。 本物のキャビアであれば、その味は飛びたつほどの旨さだ。 トマトやゆで卵をのっけたり、レモンやライムの滴を落とすのもまた、 美味しい。 さて、キャビアの語源について示そう。 「キャビア」の語源はロシア語、粒粒の意味だ。 その他の説として、 「トルコ語の“カハービヤ(魚の腹子という意)”に由来するイタリア語だ」 というのもある。 ちなみにロシアでは、魚卵全般を「イクラ」という。キャビアは黒イクラと呼ばれる。 鮭の卵の「イクラ」という名称はそこから来ていると言われている。 最後にキャビアの種類とグレードについて書いておこう。 ・ベルーガ 値段、味、大きさ、どれをとっても最高級なもの。 末端価格は1キロ20万円以上したこともある。 大粒で味はマイルド。 ただし、ベルーガ種のチョウザメは日々数が少なくなってきている。 いずれ、幻のキャビアになるだろう。 ・オショートル・アセトラ 続いてオショートル。ロシアチョウザメ。 上級品はインペリアル・キャビア(Imperial caviar)と呼ばれる。 粒はベルーガより少し小さく、味は少し甘い感じがするのが特徴だ。 ・セブルーガ 最後は、セブルーガ 上2つと比べると、一目瞭然で最も粒の小さいキャビア。 色は黒っぽい色をしている。 上2つよりも、安価で手に入る。 ・その他 ベルーガに近い味のカルーガ、バーベルとも呼ばれる中型のスタージョン、 などがある。 キャビアは高価なゆえ、食べる機会も少なく出てくる量も少ないことが多い。 しかし、本物のキャビアは本当に旨い。 昔から世界の王侯・貴族が好んで食べたのもうなずける。 もしも、キャビアをたくさん食べる機会に恵まれたならば、 食感・味・香り、全てを五感で感じながら楽しもう。 【イラン産】キャヴィア オシエトラ 30g キャヴィアリ

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