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カテゴリ:20年5月
5月第5回‘藤森照信 建築が人にはたらきかけること’
藤森照信さんの入門書。それもかなり入り口でしょうか。 副題の‘建築が人にはたらきかけること’に関する明確な解はなかった気がします。(私の読み方が足らないのかもしれませんが) ただ、本書では藤森さん小さい頃のエピソードが多く語られています。つまり‘思い出’や‘記憶’が‘建築が人にはたらきかけること’の鍵になるのかも。 単純に‘思い出’や‘記憶’に残ることを意図してデザインに凝った建築にするということではないのは理解できます。(建築家は往々にして、デザインばかり考えているように思われていそうですが) 建築(住宅を含む)をただ見に来た人もいるだろうし、そこで生活する人もいるかもしれない、作った人もいるだろうし、考えた人もいる。それぞれがその建築に関わった時に‘思い出’や‘記憶’(それは、どんなことでもいい)を刻むことが、その‘建築が人にはたらきかけたこと’のひとつなのかと思います。 良い‘思い出’や‘記憶’を多くの人に与えた建築はずっと残っていくのかもしれません。 最後に藤森さんの手書き文が載っているのですが、‘記憶喪失ご用心’と記されています。 簡単にスクラップアンドビルドする日本の現状もそうですが、確かに私も身近でいろいろな‘記憶’を忘れてきているような気がします。(‘記憶’を繋いでいくということは本当に大変....) 藤森照信 建築が人にはたらきかけること (のこす言葉) [ 藤森 照信 ] 藤森照信作品集 [ 藤森照信 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.07.08 15:34:42
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