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カテゴリ:24年5月
5月第1回‘シャーロックホームズの凱旋’
ちょっと私には難解な物語だった。本家(?)シャーロックホームズの物語をまったく読んだことはなく、ドラマの‘シャーロック’を時々見たことがあったくらいで、ギリ設定や登場人物の名を聞いたことがあるくらいだったこともあり、なかなか頭が追い付かなかった。 読み始めは人物設定を借りてきた二次創作、森見さんが同人誌を作るがごとく楽しんで創られた物語なのかと思っていた。こういう創作の在り方で、商業ベースの本を出すというのはアリなのか...という方に少し興味が沸いた。 基本は京都の街を舞台としているのでいつもの森見さんの雰囲気があるのだけれども、こちらが変にシャーロックホームズを意識してしまっていたのか、何だか落ちつかない。ある意味真面目に読んでしまう。 探偵ものとしての謎解きがスッキリあるわけでなく、森見さん特有のパラレルワールドの方に重心は向かって、いつからか何が本筋なのかどちらが違う世界なのか混乱を来しながら、大団円。私には付いていくのがやっとだった。 シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) [ 森見登美彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.09 16:15:51
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