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カテゴリ:24年6月
6月第1回‘ザ・ロイヤルファミリー’
‘店長がバカすぎて’の早見和真さんの作品。馬主である親子とそこに寄り添ったマネージャーの物語でなかなかおもしろかった。 とにかく読みやすい。‘店長がバカすぎて’も読みやすかったけど、今回も軽快に読めたという気がする。しかし、私が想像力が足りないだけなのだけど、ちょっとドラマ性に深みというか重さというかそんなところが物足りない感じがした。もう少し登場人物の関係性を彩るエピソードがもう一歩深くあればな...という気がしたが、物語が更に長くなってしまうからなかなか大変なのかな。登場人物も多いし。ただ、場面場面では想像力のない私でも頭の中で映像が出てきて、全体的にはおもしろい物語だったなぁと思えた。 最近は母と娘の関係性を題材にした小説が多い気がしていたけど、今回は父と息子ということで、男の私としてはわかりやすい部分が多く、そういう父息子関係の王道のような物語だなと。王道ゆえに結末まで安心して読めた。 ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫) [ 早見 和真 ] TBSの日曜劇場でドラマ化するのにちょうど良い物語のような気がする。早見さんの作品はドラマの原作になるのでは...というものが多い気がします。ストーリーテラーとして一級品。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.03 14:26:05
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