私は現役の時、網膜剥離というボクサーにとっては致命的なケガやその後の試合運の無さなど
悔しい思いや嫌な思いをさんざんしたので、辞めたらキック界とはかかわるのは止めようと思っていたのです。
キック界でなくても生きていると、ハラワタの煮えくり返るような事や
歯ぎしりしたくなるような悔しい事、死んでしまいたいくらいな絶望もあると思うのです。
そういう私も先日、まったく私らしからぬ対応をしてしまった出来事があり、
他人から見れば本当にたいしたことではないでしょうが、
現在も私はひとり激しい自己嫌悪に陥っているのです(笑)
すべてはすんでしまった過去の事、今更何を言っても仕方ないので
これは酒でも飲んで忘れるに限る。
わかっていても、どうにもこうにももどかしいのが人生で、これが生きるという事なのでしょう。
なにが言いたいのかといいますと、人がそういう人生の荒波にもまれた時、
ジムでミットを蹴ったりサンドバックを殴ったりして少しでも気が晴れたり、
新たにスタートできるように一緒に喜んだり悲しんだりできたら、少しでもその手伝いができれば
それはすばらしい事なのではないか・・・ということなのです。
それに加えなんといっても「子どものいじめ」の問題がニュースになるたびに
同じ子を持つ親として私はなんとも言えない気持ちになるのです。
「いじめだけはいけない」これだけは絶対だ。
子どもに限らず大人もそうですが、特に子どもたちにはこれだけは教えたいのです。
私ももういいおじさんなので(笑)いつまで使い物になるか分かりませんが、
倒れるまでミットを持ちたいと思います。
また独りで行こう
オレはこの道しか知らないから