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テーマ:肺癌患者あきらめるな!(565)
カテゴリ:出来ることからこつこつと
■2005年6月12日 1.2の3で温泉に入る会
『1.2の3で温泉に入る会 第5回総会』 第一部 1.公演 『治らないがんと、治るがんと』 外科医 平岩正樹氏 ![]() 平岩先生の知り合いである看護師さんが、脳動脈瘤になってしまった。 もう破裂寸前であった。 平岩先生のお友達である世界的に有名な脳神経外科医に相談した。 執刀医を快く引き受けていただき、今年の4月に手術をおこない大成功に終わった。 この看護婦さんは後遺症もなく元の職場に復帰している。 ![]() 脳神経外科医(これから文中ではA医師と呼ぼう)は元気で活動的な方である。 先日、自ら飛行機を操縦して、グァムにも行ってきた。 平岩先生も乗せてもらったそうだ。 そのA医師が「先生、週186時間のうち180時間もとに戻りました。」といった。 実は、このA医師は平岩先生の患者だったのだ。 もう治療をして3年半になる。 がん治療とはいかにQOLを高め社会に復帰する時間を長く保つかが治療の課題である。 平岩先生の抗がん剤治療は夜、寝ているときに行う。 A医師も治療を終え何食わぬ顔で朝、大学病院に出勤する。 高度な手術や学生に対する講義をこなしている。 このA医師も生きる時間が決まっているのだろう。 でもこの限られた時間のなかで若い医師にスキルトランスしていく。 このA医師も「人のために」を実行しているのである。 日本の医師も素晴らしい方がいる。 平岩先生の治療がA医師、そして日本の将来の医師達を応援している。 それから平岩先生の治療法について話があった。 ※これは本にも載っているので割愛する。 ●ポイント 抜粋 ■日本の医療の問題点 その1 腫瘍マーカーの検査は日本で認められているのは月に1回、毎月の値 を時系列的に動態チェックする。 抗がん剤治療ではこまめにマーカーの動態をチェックする必要がある。 月に1回ではがんとは戦えない。 平岩先生は毎週マーカーのチェックを行い効果検証(副作用を含め)を行う。 先生も「PLAN、DO、SEE、CHECKの輪」を週単位で実行している。 副作用を出さないという事は簡単だが、効果をだして副作用を出さないという のは大変なことなんです。 これがマーケティングで言うROI(費用対効果)で正確なデータと仮説検証 能力が必要である。 ビジネスでも医療でもアマとプロの差がここで出る。 ![]() ■日本の医療の問題点 その2 先生は患者と医師の関係にも問題提起をしている。 患者し医者はゆっくりじっくり会話(議論)をしてお互いに理解をしなくては いけない。 (この意味は皆さんもうお分かりだと思うので説明しません) 日本の医師もこの重要性は理解しているがなぜ出来ないのか? あまりにも患者の数に対して医師の数が少ない。 先生は言っていなかったがあえて言うと「有能な医師」と付け加えておく。 患者側は自分の症状やこれからの希望を詳しくそしてどう思うかを含め医師に 伝える事。 お互いに議論をしなくては一歩も進まない。 患者と医者の関係だけではなく、人と人、全ての関係がここが原点だと分かって いるのに・・・。 コミニュケーションの重要性 何故、患者と医師はできないのか? 何か深く重いものが潜んでいるのか? ![]() ■日本の医療の問題点 その3 薬が無くては治療が出来ない。 技術が無くても治療ができない。 と! あえてもう二つ私(シュウ)は付け加える。 勘と度胸では勝負にならない。 必要なのは、セグメント化された患者の分析されたデータ、そのデータに基づき 患者にあった処方箋が準備されていること。 患者が「強い意志」と「希望」をもっていること。 ![]() ■日本の医療の問題点 その4 ある県立がんセンターでのできごと。 ある医師がもう治療方法が無いといわれた患者に他のがんの抗がん剤を使用した。 この医師は患者と看護師に「内緒だよ」といった。 この患者は今でも元気である。 先生はこの医師をかばっていた。 ![]() ■だが、私しはあえて言う。 ※※ここでいう私は「シュウ」です。※※ 良い事をして、医師も分かっていて何故内緒なのか? 多くの病院は倫理委員会があり未承認薬を使用する場合、会議に諮り承認が必要になる。 倫理委員会の情報は少ないが「イレッサ」がまだ承認されていない時に未承認薬 の使用が話題になった。 「イレッサ」の使用した医療機関も多かったと思います。 だがそれ以外の未承認薬の使用は認めていない医療機関が多いと思う。 注)2005年6月14日 18:30 上記5行 訂正しました。 過激な表現をしました。ここにお詫び申し上げます。反省しております。シュウ ■結論 日本の医療組織の構造疲労と一部の偉い方々の驕りが問題を起こしている。 これこそ「ガン」かも知れない。 今、構造改革と意識改革 世代交代が必要なのか。 会社も日本の医療も同じかもしれない。 ※平岩先生の公演内容以外に私の考えが入っていることに深く詫び致します。 どうか了承下さい。 シュウ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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