30日の日記
テレビで
お昼,食事中にテレビでマナー接客のカリスマ先生ってのがやっていま
した。
いやー、怖いと言うか,何と言うか、上品の対極みたいな女性で、ビ
ビった。これでホンマに接客が良くなるのかなあって、疑問でしたけ
ど、実際高額な講師料を取ってもお願いする企業があるというのならそ
うなんでしょうね。
実際に接客を教えていたのが近江屋という呉服屋さんでした。どこにで
もある感じの名前で、店作りも、大手ならこんな感じかなってお店とし
ててテレビには映っていました。
接客を学んでいるシーンが映っていましたが、まず問題なのが、ちゃん
とした正座もできないような社員がぼろぼろということ。一応、「正
座」して座って、講師のお話を聞いておりますが、背中がぐにゃぐにゃ
で、私ならその時点で、着物のことを相談するに値しないって思っちゃ
うな。
でもって、もっと恐ろしいのが、着物のことを全く知らないそのカリス
マ講師が、御自ら、店で接客をしたってこと。孫の着物で相談に着た客
に帯を売りつけておりました。口先三寸でモノを売るってわけ。どんな
着物を持っているか、その帯は活用できるのかどうか、そういうの全
然、関係なしに、目的以外のものをその場で売りつけるシーンがテレビ
には映っております。そして、それがすばらしいことと放映されており
ました。
もちろん、やらせ半分だとは思います。そのカリスマ講師の宣伝番組で
すからね。「ものが分る人に対応を変えてください!」って客が言っ
たって、そのシーンは放映するはずがないのもの。まあ、私は意地悪で
すからね、私だったら、ああいう接客されると、なじみの店やなかった
ら、その場ではニコニコといなすけど、後で、口コミ(ブログも込み
で)で思ったことを流します。でもって、2度と行かないな。なじみの
店員がいるようだったら、あの新しい店員さん、あんまり私の趣味とは
会いませんわ。やっぱり、なじみの人に相談のって欲しいわ、って言だ
ろうなあ。
でもね、そのシーンは商品知識や後のメンテナンス(私は呉服屋はこれ
が一番大事だと思っています)の責任も取れない人がモノを売ってい
るってことです。それを許す主人(社長)は、端的に言えば、着物や帯
を口先三寸、接客の態度だけで売ったらいいって思っているってことで
すよ。しっかりお店の名前まで出てましたけど、すごい営業妨害、とい
うか、売り上げには絶対に良くないことだと思うんだけどなあ。社長は
分っているんだろうか。放映されてから、「そんなはずではなかっ
た」ってことになっていないかなあ。
少なくとも、私はその店では絶対にモノを買いませんわ。
On 2009/10/30, at 9:04, wrote: