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テーマ:着物がダイスキ♪(2116)
カテゴリ:着物
この間、とっても気に入った染め帯があったんですよ。ええなあと思っていたら、呉服屋さんが、これはなんたらいう着物雑誌で、伊達なんとかさんがしめて載りましたって正直に教えてくれはったん。瞬間、買おうって気が萎えた。
「中古品だから値引きします」やったら、まだええかなって思うけど、その何倍もする帯には見えなかったので、ほとんど引いていないと思う。 雑誌撮影で着るのは勘定に入れないことになっているのかなあ。そうでもしないと、どこの呉服屋さんも撮影に協力してくれなくなるからかも。でも、それは呉服屋や織元、染め元と出版者の取り決めで、買う方からしたら、新品やと思ったら中古ってのは納得いかへんなあ。 私は聞いたこともないんやけど、有名な女優さんで美人に決まっている。美人がスタイリストやメークなどの力を借りて、しかもカメラマンの技の静止像で撮った写真、それよりうまく着こなせるはずがないんやから、着る勇気なんかない。十年もたったら、ほとぼりもさめるやろうけど、そんな長いこと保管するのもねえ。だから、たとえ中古品として1/10になっていても買わへんやろなあ。 撮影に使ったそのものでなくても、同じロットで織ったり染めたりするので、自分が買った後、同じ柄が雑誌に載るってことも。自分が持っているのが中古ってわけやないんやけど、そういうのもモデルと比較して自分の着こなし下手が思い知らされるし、自分の着物がバーチャル中古になった気がして、いややなあ。 自分のデザインでもないし、買ったからって何の権利もないんやし、文句を言うなんておこがましい。。。分かってはいるけど。 その時も、「今度、雑誌に載るよ」って正直に教えてくれはったから、その雑誌は買わないでおこう、本屋で手に取ることもしないでおこう、なかったことにしようって思ってはいます。でも、超メジャーな雑誌だから、たくさんの人が見るわけで、「なかったこと」ではないのは自分では分かっている。それに、中古感はなくなるわけではないし。 「うちはこんな素敵な着物扱っていまっせ」という宣伝にはやっぱり良い柄のものを使いたいわけで、しかたないんやけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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