仕事ができるとはどういうことか? @宝島社 山口周 楠木健
ある程度の規模の会社では、普通にしていると、自然に階級が上がっていく。主任とか課長ぐらいまでの「担当者」のうちは、与えられた事を期待以上にやればよいが、部長とかになってくると、将来のビジョンとか。そこに至るまでのストーリーを組み立てる力が要る。どうも私にはこういう力が無い。だから仕事が出来ないのだと気付いた。今更こういう力はつかないから、仕事が出来るようになりたくてこの本を買ったわけではない。こういう題名の本を読もうと思う人は、自分は仕事が出来ないと思ってる人が多いのだろう。自分が仕事が出来ると思っていたらこんな本は読まないが、出来ないと思っていたら何か少しでも学ぼうと思うからだ。この本の要旨は、つまりこういう事である。会計や語学やプログラミングや、、。そういうのはスキルであり、担当者が必要とするもの。経営者や責任者にはセンスが必要で、センスがある人こそ仕事が出来る。また、彼なら大丈夫と!いう安心感が伴う。それは先天的に備わってるものかも知れないが、学んで身に付けることができるものでもある。それはストーリーであり、具体と抽象の往復運動である。私が何故この本を買ったかというと今春就職する二男か、既に3年働いている長男に読ませようと思ったからだ。少しでも子のために何か役に立とうとするのが親の責務である。お勧め出来るので、詳しくは読んで下さい。少し仕事が出来る人にとってはとても面白い本です。