未来が見えてくる話し。
脳科学者茂木健一郎、ショールーム社長前田裕二、gumi会長國光宏尚、という人達の講演会を聞いた。
プロトコルとかアサーシブコミュニケーションとか、カタカナ語が多くて馬鹿だから70%ぐらいしか理解出来なかったが、興味深かった。
1.SNSで言えばInstagramとかLINEはもう古くて、Twitterはもっと古い。フォートナイトとか荒野行動の様なゲームをSNSとしてみんな使う様になると言っていた。5Gでアバターとかバーチャルの質感が上がる。ゲームというよりはそこをプラットフォームとして、そこに集まってライブを観たりする様になると言っていた。
2.アバターがバーチャル世界でお金を使ったり稼いだりする様になる。パーチャル空間に経済圏が出来ると、それを可能にするのがブロックチェーンだと。リアルの世界で失敗したり成功しなかった人でもやり直せる。違う人種、性別、人格で何人もアバターを作ってやり直せると言っていた。
3,gumiの人は2025年ぐらいに、レディープレイヤーワンのオアシスみたいなバーチャルのプラットフォームを立ち上げると言ってた。
4.パーチャル空間がリアリティーあるかどうかは、レスポンススピードによるとのこと。
5.茂木健一郎は、視覚、聴覚はバーチャル世界でもリアルと遜色なくなるが、触覚が難しく、味覚はもっと難しく、嗅覚は再現性が不可能に近く100年かかるかも、と言っていた。嗅覚は本当の匂いの分子以外にも殺気とかそういう嗅覚とか、人類が長くたくましく存続するために自分と似ていない耐性を持つ異性を嗅覚で嗅ぎ分けてその人を好きになってしまうような仮説も論じられており、そういう嗅覚があるかもしれないならメカニズムが全く解明されていないらしい。
6.前田裕二はアバター世界での体験、経験がリアル世界の人格の満足度や幸福に繋がるような世界に貢献したい、と言っていた。
もの凄い話しだ。
7.茂木健一郎は、人が夢中になる瞬間はエンタメに触れている瞬間がほとんどだと言った。つまり我々は広義のエンタメ産業だから世界が夢中になる事に貢献しているわけだ。
8.gumiの國光さんは、このリアル世界では見た目が良い人はかなり得をしていた。実際に美女を巡って戦争が起こる事も良くあった。しかしパーチャル空間が発展すればリアルでの外見の良さはあまり損得に関係が無くなる。と面白いこと言ってた。
問題はバーチャルの世界のリアリティーと再現性が上がるとそこに経済圏が本当に出来るのかどうか。
でも茂木先生の話だと嗅覚は100年かかるかも、だから、シャトーマルゴー1970年の味覚、嗅覚は再現不可能だ。リアルの世界で80万円するワインが、バーチャルで完全に再現可能で、それが8万円だったら私は払うかもしれない。でもそれは当分ないらしい。
触覚も結構難しいと言っていた。
例えば釣りに行って、アジの引きはググンッ!と来るが、コノシロはコンコン、コンコン!と引く、そんな微妙な違いは再現はなかなか難しいだろう。そもそもこんなニッチな触覚を開発しないか。いやいや、釣りのゲームだってあるからな。
だから経済圏といったって、やっぱり今までの延長の武器を買うとか、せいぜい配信ライブの精度が向上してライブやスポーツ観戦の売り上げが上がるという事ではないだろうか。
それだけでも勤務先は大打撃かも知れんけど。