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くるみ~のゆめ

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2007年09月06日
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テーマ:日本の医療(131)
カテゴリ:医療系
医療の分類にはいろんな方法がありますが、
1次医療、2次医療、3次医療というのをご存知でしょうか?

1次医療=命にかかわる疾患
2次医療=QOLにかかわる疾患
3次医療=不自由はないが、よりよい状態を求める


というわけで、がん、感染症、大血管や内臓器の疾患は1次医療ですが、
いわゆる「マイナー科」に分類される、耳鼻科・眼科・皮膚科・・などは
2次医療的な疾患が多く、
3次医療は・・・美容!?


さて、外来の時って、まんべんなくいろんな病気の患者さんがくるわけじゃなくて
なんとなく、偏るんですよね・・・

今日は頭を切った、という患者が多い、とか。

今日は指ばっかり、とか。


今日は・・・これって、治療対象!? という人が多くて・・・


(症例1) 65歳ぐらいの男性、
現病歴:
半年前に転倒して、右肩甲部と頚部を打撲(どんなこけ方したんや!?)
それ以来、肩や首が常に張っていて、頭痛もする。
検査所見など:
脊髄圧迫所見、神経根圧迫所見なし。
頚椎Xp とくに異常を認めず。
夜間痛はないとのこと。肩関節の可動域制限なし。

うーん・・とりあえず、肩が張って痛いということだから、
筋弛緩薬・鎮痛薬・胃薬、湿布を処方しました。

それでいったんは診察を修了したのですが、また話がしたいと入ってきまして
「この薬は前に別な病院で使って効かなかったから、薬はいらん。リハビリをさせろ。」
と言います。

・・・それを先に言ってよ。
だけど、

神経症状、レントゲン所見、関節拘縮がないようだと
リハビリの対象にはなりません。

マッサージ屋に行って、もんでもらいなさい、と言いたいところです。

考え込んでいると、

「肩が張って痛いんやから、なんとかしてくれよ」

と、キレかかっています。

痛いんやったら、薬を飲めよ!、と言いたいところです。


「効かんかったんじゃ!」

と返ってきそうです。


そもそも、薬で痛みがすべて取れると思ったら、大間違いじゃあ!

と、言いたいところですが、


とりあえず、リハビリ処方しました。

やってみて、効果がなかったら、あきらめもつくでしょう。

この人に限らず、世の中の人はリハビリに期待しすぎです。

リハビリは、2次医療であって、3次医療ではありません。



(症例2)65歳ぐらいの男性
数ヶ月前に交通事故で、腰椎圧迫骨折をおこした。
それ以後、リハビリに通っているが、行っているのは温熱療法のみで、
「腰の筋肉がこっているので、もんでほしい」

・・・マッサージ屋に行って、もんでもらいなさい。

と、いいたいのところですが、

「自宅でできる腰ほぐしの指導を」というリハビリ処方にしておきました。


事故にも原因があるかもしれませんが、ちょっと甘えてます。


(症例3)65歳ぐらいの女性
主訴:3年前から、両足の足底が痛い。
そんなに歩き回るほうではない。靴は歩きやすいものを使っている。

検査所見など:
足底筋の圧痛なし。レントゲン所見の異常なし。

うーん・・・痛みの原因として、

加齢→筋力低下や靭帯の弛緩→足のアーチバランスの崩れ→
荷重部位が本来あるべきところからずれて、荷重のバランスがうまくとれていない
靭帯の弛緩による、可動域の拡大により、筋肉にストレスがかかっている

といったことが予想されるので

足底のもみほぐし、
外反母趾の人がするような足の筋肉のトレーニング、
足首のストレッチ

をすすめました。

薬は・・・塗り薬は効かないそうです。シップがほしいと。
足底に、湿布!? 蒸れそうですが・・・ どこぞのCMでやってましたが。
あれは、夜だけなんでしょうね・・・
飲み薬はいらないそうです。

で。

「先生、もみほぐし、ってどうやるの?」

もみほぐし、なんて、正式に習ったことないけど・

足全体を、痛いところを重点的に、押していけばいいんでないの?

ていうか、そんなことまでこっちが言う必要あるの?

足が痛いのが気になるなら、
自分で、感じを確かめつつ、手や指でほぐしていけばいいのではないだろうか?

ストレッチなんて、医療機関で指導しないといけないようなものでもないでしょ?

それでも
「わからん」
と言うので、

それだったら
マッサージのプロのところに行ってマッサージの仕方を教えてもらいなさい、と言いました。

すると、患者さん、
「でも、保険きかないんでしょ?」

そりゃまーそうですが。

保険でなんでも賄えると思わないでください。

「でも、わたしは、痛いのよ。」


薬をださないとは言ってないじゃないですか。
でも、薬よりも効果的な方法があるから、それを教えてるじゃないですか。

それを言ったら、久しぶりに体動かして筋肉痛になったって、
痛いじゃないですか。それで、病院行きますか?


「だって、筋肉痛は治るでしょ?」


あなたの痛いのは、「老化現象」です。
年取って、しわやしみをなんとかしたいからって美容のクリニック言っても、
保険は効かないでしょ?
(圧迫骨折のように保険効くのもありますがね)


・・・それは、あまりにもモロなので、言いませんでしたが。

それから、ほぐし方がわからんかったら
「マッサージ機はどうですか?」とも言ってみたかったです。

これもやっぱり「お金がかかる」と却下されるでしょうか?
「あんたはセールスマンか」と言われるでしょうか?

医療だって、お金かかってるんだよ。ただ、自己負担が3割だけだから
安く見えて、わからなくなってるんだよ。


いずれも、
自分で何とかしなさいヨ、っていう症例だと思うんです。

きびしーですかねぇ?


ま、こんなふうに医療機関におんぶにだっこな人もいるかと思えば、

「俺は(私は)医者が嫌いじゃ!」
と宣言してくる人もいたりしてねぇ。

・・・ま、いいんですけどね。
某ユースホステルに行った時、やど台帳に職業を書く欄があったので「医師」と書いたら
私が記入しているのを見ていたペアレントさんがいきなり
「俺は医者がきらいじゃ」
・・・て、あの。
嫌いだから、泊めてやんない、とか、そういう話!? ・・・にはなりませんでしたが。
わたし、いちおう、客ですからぁーー。

大人げないよね。
初対面の人を、職業で好き嫌いつけるなんて・



・・・と、話が横道にそれましたが 


医療だけが最善の方法ではないし、それ以外にもっといい方法があれば
勧めるのが、お互いハッピーだと思うので、

本当はね、マッサージとか、リフレクソロジーとか、勧めたいんです。

だけど
医者が、保険適応でない方法を勧めるとね。

接骨院などは、医者が診断書?処方を発行すれば保険が適応になることも
あるんですけどね。
患者さんが自ら言い出した場合に限られるんです。
(変な表現ですが)サブの医療機関を、こちらから勧めることはできないんです。


病院では治療ができないのか、と思う人もいるだろうし。


保険適応でないものって、医療機関での治療よりも高くつきますからね。
だから、健康保険負担割合を減らして、自己負担割合を高くすれば、
代替のほうに流れやすいと思うんですけどねえ。

やっぱり、疾患別に、健康保険と自己負担割合を変えるべきですよ。

1次医療なら、健康保険9と自己負担1
2次医療なら、健康保険5と自己負担5

みたいなかんじで。

ついでに言えば、消費税も、物品別に割合を変えるべきですよ。








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Last updated  2007年09月06日 22時12分22秒
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