先週月曜から土曜までほぼ一週間、北京に出張でした。餃子事件に大不況が重なって、中国は観光客もビジネス客も激減。ウォン安で日本人観光客で大賑わいの韓国とは正反対のようです。しかし、逆に今の北京はとても落ち着いていて、人も穏やか(今回がたまたまだったのか、以前の剣呑な中国人のイメージとは違い、なぜか優しい人ばかりでした)。昔は美味しいレストランが少なかった北京も、今では全国でも屈指の名店がそろい、グルメでも十分満足のいく町になっていました。また、昔ながらの路地裏の生活が残る故同(フートン)も良くも悪くもかなり大規模に保存観光化され、写真好きにも被写体に困らない町。今の北京こそ、観光におすすめの町かもしれません。
さて、帰国後すぐのワインはちょっと奮発して(といっても値段を見ると、昔は安かったですねぇ)、プリューレ・ロック“ニュイ・1 2003”(3,549円、湘南ワインセラー)。先日、同じヴィンテージのルー・デュモンACブル2003”を飲んだばかりですが、明らかに1ランク上の味わい。芳醇で、値段にしてはそこそこ複雑な味わいに大満足でした。このぐらいの値段で、このぐらいの美味しさのワインが昔は飲めたんですねぇ。最近、また暴落傾向にあるワインの値段ですが、このぐらいまで下がってほしいものです。もちろん、2003年から6年たっての熟成感は最新のビンテージでは得がたいものですが……。
蛇足ながら、JTBパブリッシング発行の『ノジュール4月号』(定期購読会員誌なので、書店にはないのですが)の第二特集が「行くなら今! 気軽に韓国旅行」。ソウルの美味しいレストラン19軒の写真を僕が撮っているので、もし定期購読している人がいたら、ご覧になってください。自信をもっておすすめできる名店ばかりです。