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カテゴリ:■爺と婆の立ち話
![]() フク爺「サチ婆さんや、こんタクアンおいしいな」 サチ婆「ふふふ、褒めてくれてありがとう」 フク爺「うんにゃ、別にお世辞じゃねえけんどおいしいな」 サチ婆「フク爺さんが二度も言うと嘘じみてくるわい」 フク爺「嘘じみて……とんでもねえ……おいしいっち」 サチ婆「今年の大根はおいしいよな」 フク爺「夏がアチイかったからかな」 サチ婆「そうかもしれんな」 フク爺「大根が細くて甘味があるもんな」 サチ婆「そうそう、水炊きにしてもおいしいな」 フク爺「それにしても、こんタンアンおいしいな」 サチ婆「そんなにポリポリ音をたてて……ふふふ」 フク爺「ポリポリ、喰う音もおいしく聞こえるやろう」 サチ婆「ふふふ」 フク爺「タクアンがおいしければ、お茶もおいしくなるっち」 サチ婆「タクアンがおいしい、お茶もおいしい、幸せじゃな」 フク爺「虫歯もねえけん、ポリポリ喰えるっち」 サチ婆「フク爺さんは本当に虫歯がないもんな」 フク爺「喰うもんに甘えもんがねえからな」 サチ婆「フク爺さんは砂利も食べていたから歯が丈夫だという噂なんよ」 フク爺「昔は喧嘩をして砂利に顔をつけられたけんな。 しかし、そいつの顔を倍以上も砂利に押しつけてやったわい」 サチ婆「ふふふ、昔のことでしたよね。 タクアンを思い切り食べてくださいな」 フク爺「うん、ポリポリ、ああ今年も、もうすぐ終わるな」 ![]() 人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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