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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

Free Space

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2011/09/18
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カテゴリ:旅先にて

■海の上で山の話を

 今朝早いうちにグレートブリテン島の北を通過し、北海から大西洋(Atlatic Ocean)に出た。北大西洋は世界で一番の航海の難所と言われている。

 このオセアニック号は、もともと大西洋航路に就航させるために建造され、横揺れ防止スタビライザーなど、建造当時では最新の技術が投入されている。しかし、もうすでに船齢は46歳、この荒海をどう乗り切るだろうか。

 今日は、田部井淳子さんの第1回目の講演があった。田部井さんは、1975年に女性で初めてエベレスト山に登頂した人である。ピースボート第74回クルーズの「水先案内人」としてベルゲン(ノルウェー)から乗船された。

 書店で何か本を買おうとする時、まずは旅関係、次に山関係の本を買う自分は、田部井淳子さんの本も数冊読んでいた。

 船内新聞によれば、今日の講演はビデオでフリースペースにも中継されるようで、会場は満員になることが予想された。講演は14時45分からだったが、14時過ぎから場所取りの人が会場に入り始めた。自分も会場に入り前から2列目の好位置を確保した。

「元気な田部井淳子さんの講演」

田部井淳子さんの講演

「自分がエベレストに登ったのは36年前で、その時35歳だったから歳がわかるでしょう」と笑わせておいて、「話し方にスピード違反はないから」とスピーディに話を進められた。

 第1回目の今日の話の内容は、エベレスト登頂の準備から頂上に立つまでの話、そして、その後のネパールでの環境保護の活動などについてだった。

 田部井さんは1969年女子登攀クラブを結成し、1970年にアンナプルナ3峰(7,555m)に女性初・日本人初登頂を果たす。それからエベレスト登頂を目標に決め、まず仲間集めから始めたという。事前調査、計画表作成、携行品リスト作成、物資集め、資金集め、このような膨大な準備を、なんと生後5ヶ月の子どもをかかえた時に始められたという。

 仲間集めの時、自分には「金・時間・体力・技術」が無いからという人が多かったそうだ。しかし田部井さんは、何かを成そうとする時に大切なことは、一つは強い意思を持つこと、次にピンチの時に解決法を考えられることだと言われた。

 何かトラブルが起こった時、誰かを責めたり文句や愚痴を言う人がいる。でも、大切なことはその時の環境の中で解決法を考え出すことだという。

 自分はこれまでの仕事の中で、できるだけプラス思考で乗り切って来たと思う。しかし、今日の話を聞いて、もっと出来たことがあったのではないかと自身を振り返ってみた。

 最後のあたりでは、現在ヒマラヤ登山が大衆化し、ゴミや屎尿処理の問題が大きな問題となっていること。その解決策の一つとしてトイレを設置する活動をされたことを話された。また、シェルパの人たちのために木を植える活動に取り組み、リンゴの木を2500mの高地に植えたら、12年後には立派な実がなるようになったことなども話された。

 今日の講話を聞いたのは、田部井さんとほぼ同世代の人たちである。元気でポジティブな田部井さんの話に勇気をもらった人も多かったろう。もちろん、自分もその一人である。

 写真タイムでは田部井さんと一緒に写真におさまり、著書にもちゃんとサインをもらって、とてもいい1日だった。

 19時過ぎのオセアニック号の位置は、北緯57度23分、西経10度40分。再び経度0度の線を越えて西南西の方向に航行している。

 本日、昨日に続き1時間の時差発生。日本とは9時間遅れで世界標準時と同じになった。






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Last updated  2011/11/03 02:50:04 PM
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