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カテゴリ:バイクツーリング
刃こぼれした「のこぎり」 下北半島は地図で見たら「まさかり(斧のこと)」の形に見える。今日はむつ市を起点に、「まさかり」の刃の部分を走る。朝から雨模様である。ホテルの窓から傘をさして歩いている人が見える。何となく気後れして、出発は11時過ぎとなる。 レインウェアを着て小雨の中を走る。海上自衛隊の基地がある大湊港を過ぎると、国道338号線は陸奥湾沿いに続く。「まさかり」の刃の下の部分を西に向かって走る。 40Kmほど走ると、国道338号は北に進路を変える。これまでの平坦で直線的な道から一変し、アップダウンとカーブの連続となる。脇野沢から大間崎までの津軽海峡に面している部分を「海峡ライン」と呼んでいる。だが、その大部分は山中の険しい道である。 国道338号の駐車場にバイクを停め、仏ヶ浦への坂道を下る。道がつけられない断崖には木製の階段が設置してある。15分ほど下ると海抜0mの地に立つ。眼前には、仏像のようにも見える大岩がたくさん立っている。 「仏ヶ浦」 この風景を見ると、海沿いに道を拓くことが難しかったことがわかる。その昔、人々は険しい山道を歩いた。地図上でほぼまっすぐに見える刃の部分は、実際に走ってみると刃こぼれした「のこぎり」のような道だった。1年分のコーナリングをした気分である。 駐車場から数分走った所に展望所もある。しかし、展望所から数分走った路肩からの眺めがもっとよかった。ここからは仏ヶ浦のほぼ全容が見下ろせる。(上の写真右) 仏ヶ浦から1時間弱で大間崎に着く。「本州最北端」をうたう土産屋や民宿などがある。訪れる観光客はパラパラといった感じ。雰囲気は宗谷岬に似ている。岬の先端が平坦で、海水に触れることもできる点も宗谷岬と一緒である。 「大間崎にて」 まさかりの刃の上の部分も結構時間がかかった。夕暮れが迫ってきたので、予定していた尻屋埼に向かわずにホテルに戻る。この時間この天気では、景色も見えないだろう。 ホテルに戻ると、昨日に続いて今日も洗濯をする。午後からはなんとか持ち直したが、雨と汗に汚れたものをパッキングするよりこまめに洗った方が気持ちいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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