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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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2013/11/22
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カテゴリ:最近読んだ本

「住んでみたドイツ...」

 この書名のタイトルは「...8勝2敗で日本の勝ち」と続いています。もちろんサッカーワールドカップのことではありません。

「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」
日独比較論131122
(講談社+α文庫 2013年8月~著者の川口マーン惠美はシュツットガルト在住の作家)

 長くドイツに住み、多くのドイツ人のなかで生活している著者は、日独両国の長所や短所を実生活のなかで体感しています。この新書はそのエッセンスをまとめたものです。

 帯に「在独30年、誰も言えなかった日独比較論! ずっと羨ましいと思ってきた国の意外な実情」とあります。この「住んでみた」という言葉に弱いのです。「行ってみた」とは大きな違いがあると思うので、住んでみてどうだったのかということを知りたくなるのです。

 「まえがき」で著者はこう書いています。

 長く外国にいると、日本がつぶさに見えてくることは確かだ。日本の長所は非常に多く、それはとりわけ実用面で際立っている。
 一例を挙げるなら宅配便。あの複雑なシステムを、あそこまで正確に全国津々浦々にまで機能させられる国は、世界広しといえども日本以外にはありえない。時間に比較的正確な国・ドイツでさえ、電車が時刻表通りに走ることが稀なのだ。ましてや、2時間単位の配達時間指定など、どの国であっても逆立ちをしても無理だ。彼らはそんなことが可能だということさえ信じない。しかし、当の日本人は、これが当たり前だと思っている。
 世界の多くの国が、イメージのほうが実態よりも良いなかで、日本は、実態のほうが良い唯一の国ともいえる。          
(以上、「まえがき」より引用)

 外国に旅して、改めて日本の良さがわかったという人はとても多いようです。だから、住んでみたらますます日本の良さがわかるのでしょう。それなのに、外国人には日本の良さが伝わっていないと著者は嘆息しています。日本人はもっと積極的にアピールすべきだと...。

 勤勉で規則を守り周囲に迷惑をかけないことや、協調心を優先し自己主張を抑えることは、日本人の美徳だと思います。それは近世の封建社会、特に江戸時代に培われたと思います。

 対外的な交流が少なかった天下泰平の世では、そのことは確かに美徳であったかもしれません。しかし、150年前のペリー来航(1853年)から時代は変わったのです。今や急速な国際化が進み、世界は激しい多国間競争の時代に入っています。

 戦前の軍国主義への反省から「国益」とか「国家」という言葉に日本人は必要以上にアレルギー反応を感じていました。しかし、今の時代においては日本政府や国民は正しく自己主張すべきでしょう。それはことを荒立てることではなく、相互理解のための出発点だと思います。

 正しく主張することの大切さを、この「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」は改めて教えてくれたような気がします。






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Last updated  2013/11/25 11:03:20 PM
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