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カテゴリ:最近読んだ本
最後だとわかっていたなら
この詩が始めて多くの人の前で朗読されたのは、2001年の9.11同時多発テロの追悼集会のときだったそうです。最近、この詩が本になっていることを知り、「いのち」について考える「人権教室」で使えると思い、全文を読んでみました。 原作者のノーマ・マレックさんは、10歳の息子を亡くし、その悲しみを詩に表現しました。佐川睦さんがこの詩に感動して、自分のサイトで紹介して日本でも話題になったのです。 (ノーマ コーネット マレック・作 佐川睦・訳:サンクチュアリ出版) 「最後だとわかっていたなら」(原題Tomorrw Never Comes) あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたなら わたしは もっとちゃんとカバーをかけて 神様にその魂を守ってくださるように 祈っただろう あなたがドアを出て行くのを見るのが 最後だとわかっていたなら わたしは あなたを抱きしめて キスをして そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう ~中略~ たしかにいつもあしたはやってくる でももしそれがわたしの勘違いで 今日で全てがおわるのだとしたら、 わたしは 今日 どんなにあなたを愛しているか 伝えたい そして わたしたちは 忘れないようにしたい 若い人にも 年老いた人にも 明日は誰にも約束されていないのだということを 愛する人を抱きしめられるのは 今日が最後になるかもしれないということを ~中略~ だから 今日 あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう そして その人を愛していることを いつまでも いつまでも 大切な存在だということを そっと伝えよう 「ごめんね」や「許してね」や 「ありがとう」や「気にしないで」を 伝えるときを持とう そうすれば もし明日が来ないとしても あなたは今日を後悔しないだろうから ※「最後だとわかっていたなら」 ノーマ コーネット マレック・作 佐川睦・訳(サンクチュアリ出版)より 作者はアメリカ人で、自然豊かなケンタッキー州で育ちました。当時10歳だった長男サムエルは弟と水辺で遊んでいて、小さな子が溺れているのを見つけ、救助しようとして自らも溺れたのです。 「生きているのは当たり前」、とただ漫然と生きている人が多いでしょう。しかし、この詩を読むと、「生きているのはむしろ奇跡」なのだと、感謝の思いで過ごすべきだと思います。子どもたちにも伝えたい詩にめぐり会いました。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 写真日記ランキング
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Last updated
2021/06/19 10:28:56 AM
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