|
テーマ:人権教育のあり方(19)
カテゴリ:人権を学び心をたがやす
歌で「人権教室」(構想編)
「人権教室」という言葉は使わない。「人権を教えてやろう」と、いかにも上から目線全開の「お役所言葉」だからだ。自分は「心の学習」、「心の時間」と呼ぶ。特に小学生には「人権」という言葉自体が理解しにくいものだから。 ※ここでは、一般的な「人権教室」という言葉を使う。 同様に、某新聞社が高校生を対象に模擬投票などの「主権者教育」を実施しているが、これは高校生を「教育される」受け身の立場に位置づけている。「主権者教育」ではなく「主権者学習」に変えるべきとだと以前から思っている。 小学校5,6年生合わせて30人くらいの学校から、「互いの個性を認め合い、自尊感情を高める」ような「人権教室」を、という要望があった。自分は「人権教室」ではよく歌を使う。担任の先生の話では、5,6年生は「世界で一つだけの花」をよく歌っているということだったので、この歌を使った展開を考えてみた。 導入は、「今日は花をテーマに話を進めます」と言って、4人班にそれぞれ6枚ずつ花の写真がついたカードを配る。自分の好きな花を選ばせ、そのカードに自分の名前を書き、その花を選んだ理由を書かせる。(花の写真は36枚用意する予定) 「カード記入要領の説明」 (電子黒板に投影して、書き方を分かりやすく説明することが大切だ) 次に、カードを班内で順に回して、互いに班内の人の「特徴」や「個性」などの良い点を見つけて書かせる。ここで、「決してチクチク言葉は書かないで、ホカホカ言葉で書こうね」という助言を行なう予定。 「人の良い面を見つけて書く」 (一人当たり2分で、1人のカードを3人に回すのでここでは6分の時間が必要) 本人に戻ってきたカードには班内の他の人が書いた自分の良い点書かれている(はずだ)。それを読んだ感想を書かせる時間を3分間とり、何人かに発表させたい。ここで何人が発表してくれるか、この時間で一番大切な部分になる。 「だれでも個性があってかけがえのない存在です」と話しかけたい。「最後にこの歌を歌いましょう」と呼びかけPPで作ったカラオケのシートを表示する。下の写真は現在制作中のカラオケスライド画面の一枚。 (ギターのコードは、なかなかコード進行が覚えられない自分用なのである) PPでカラオケを作るにはタイミング合わせが難しい。何度も何度もアニメーションの時間を調整する。下のスライドの右のアニメーションウィンドウで、歌詞部分とコード部分が並行してワイプするようになっていることが判るだろう。 歌う前に歌詞の全文を提示し、歌詞のどの部分が好きですかと質問する。そして「歌詞の意味をよく考えて歌いましょう」といってカラオケを流しながら自分もギターを弾きながら歌う予定だ。 今回計画している人権教室はカードを書くことなどグループ活動の時間が多い。その部分で児童たちが積極的に活動してくれるかが、この教材の成否にかかっている。まとめとしては次のスライドを用意している。 この場面は左上から下へ、次に右上から下へ、児童に問いかけながら進めてゆく。そして自分はいつも「人権」という言葉は最後に使う。そこにたどり着くまで児童にしっかり考えさせることが大事だと思うからだ。 ここまで構想ができてPPが完成したら、教室で子どもたちに会うのが楽しみだ。毎回が「一期一会」、僕はいつも冒頭で「君たちと出逢えてとても嬉しい、これは『奇跡の出遭い』なんだよ」と言うようにしている。明後日が楽しみだ。 ※この実践は、柴田 克「J-POPで創る中学道徳授業 2」を参考にしました。 ↓ランキングに参加しています、良かったら下をクリックしてください。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/09/10 03:43:46 PM
コメント(0) | コメントを書く
[人権を学び心をたがやす] カテゴリの最新記事
|