内容(「BOOK」データベースより)
想いは人知れず、この世の終わりまで滾り立つ―。死んでもいいと海を漂う茉莉香に、虚空を彷徨う大鷲が語りかける。熱く狂おしい兄の想いを、お前はなかったことにできるのか?かつて二百年前の奄美にも、許されぬ愛を望んだ兄妹がいた…。苛酷な階級社会で奴隷に生まれた少年は、やがて愛することを知り、運命に抗うことを決意する。第21回「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞作。
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夜中に目が覚めて読み始めたら朝まで一気(笑)
200年前の奄美大島の兄妹(血のつながりはないけど神に誓った兄妹)の、
お互いを想う気持ち故の苦しみ。
そして、
現代の自分のために兄が苦しんで死んだということで成仏?できない妹の、
屈折した兄への愛。
結構どろどろしたことが満載なのだけど、ただ「切ない」
哀れといえばいいのか、それだけ執着できる相手を見つけられたことを幸せと思えばいいのか・・・
「鳴いて血を吐く」もそうだけど、愛をつきつめたら人間死ぬしかないのよね。
で、死んでもその愛に縛られ続ける。
ん。ファンタジーだな(笑)
しばらく遠田 潤子さまを追いかけてみましょっと。
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