今年の81冊目
【中古】【書籍 ハードカバー】角田 光代 ひそやかな花園【中古】afb
ネタバレになっちゃいますが、
要するに非配偶者間の人工授精により生を受けた子供たちの苦悩と、
そのことにより壊れていく家庭・・・ですか?
一度は納得していても、
やはり自分の子供ではないということに悩んでみたり、
劣等感に苛まれてみたり。
うーん。
やはり、子供を産みたいというのが女の本能というより、
子孫を残したいというのが生物としての本能なんでしょうね。
しかし、あえて言わせてもらえば、
第三者からの精子提供で父親がわからないくらいで
自分のアイデンティティーが保てませんかしらねぇ。
きちんと二親がいてその親に見捨てられり虐待されたりのほうが
よほどつらいのではと思ってみたり・・・
ただ生殖医療についてはどこまでするかしないかは
すべて自己責任と思います。
それで生まれた子がつらいとか可哀想というのは、
そう思う人がいるからそうなるんじゃないのかぁ。
とかまあ、ちょっとマジに考えさせられるほどに
上手な話ではありました。