脳にソフトウェアはあるのか
脳とコンピュータは酷似しているということを前回のコラム『脳とコンピュータ』で述べたが、一つだけ疑問点が浮上した。それは、コンピュータはソフトウェアがあってはじめて、能力を発揮するのであるが、脳には果してソフトウェアのようなものがあるのだろうかということである。こんな事を疑問に思う人もあまりいないだろうが、考え始めると意外に嵌ってしまう。一般的には人間の脳内では膨大なデータ処理が常に行われているのであるから,当然ソフトウェアのようなものがあって然るべきと考えられる。 しかし、ソフトというよりもシナプス間を行き来する神経伝達物質、あるいは微弱電流や電気信号などのハード的な要素だけで処理していると考えられなくもない。当然、2進法や16進法のようなものを処理する低級言語的なものは存在すると考えられるが、高級言語的なものは存在するのだろうか。私はやはり脳とコンピュータの関係にこだわりたいので、脳が処理する五感の検知や運動能力の処理はソフトウェアというより、主にハードウェアあるいは、低水準言語のようなもので処理されているのではないかと思うのだ。そして、思考したり、複雑な処理をするのは高水準言語ソフトウェアで処理されているのかもしれない。これを右脳と左脳で分けて考えると、右脳はハードウェアあるいは低水準言語ソフトウェア主体の処理、また左脳は高水準言語のソフトウェア主体の処理が行われているのかもしれない。人気blogランキングへ:少しでもなるほどと思われたら、プチッとお願いします