Life is Unpredictable

「女の多い職場は大変」と思っているのは、男性だけではない。
女性からしても、同姓である女の多い職場は大変だ。
そしてそれは、日本もカナダも共通している。

私の働いているPharmacyは、スタッフ約４０人中、男はたった４人だけという、女だらけの職場だ。
しかもその４人のうちの1人はとっても女の子みたいなので、マイナス１人で実質男は３人だけ。
こんなに女が多いと、結構大変だ。

一人一人を見るととっても良い人たちばかりなのに、それが２～３人集まると、すぐに「職場の誰かの話」になる。
それは誰かがやらかした仕事上の失敗であったり、
誰かのとった行動に対しての批判であったり、
誰かに対する愚痴であったりする。
すごく意地悪い事を言ったりしてるわけではないのだが、
自分の居ない所で自分の話をされるのは、誰でも気持ちの良いものではない。

仕事を始めたばかりのころは、あまり気付かなかっただけかもしれないが、
最近そういう「誰かの話」をしてるのを聞くたびに、ちょっとウンザリしたりもする。

そしてうちの職場でその「誰かの話」好きな代表格といえば、Kさんだ。
Kさんはブロンド美人で面白い人なのだが、Kさんと一緒に働くシフトの日はちょっと朝から気が重い。
一日中「誰かの話」に付き合わされるのかと思うと、ちょっとウンザリする。
しかも結構「悪口系」が多い。
そういう話を聞くたびに、「自分も実は言われてるんじゃ・・・」なんて思ってしまう。

でも実は、ウンザリしてるのは私だけじゃない事が先日発覚した。

その日、調合をする部屋には私とKさんと薬剤師（女性）の3人だった。
Kさんはいつもの様に、「職場の誰かの話」をし始めた。
その日のターゲットは他のテクニシャンのRちゃんだった。
なんでも、Rちゃんがでしゃばってナースに何か言ったために、トラブルになったという話で、
「Rはちょっとでしゃばりすぎ」
という様な内容の話だった。
私はそんなトラブルがあった事すら知らなかったので、
へ～、そんな事があったんだ・・・とは思いつつ、
何も言わずに聞いていた。

すると、一緒に聞いていた薬剤師はKさんに一言
「どうしてRの居ない所でそんな話をするの？
Rの行動が好きじゃないなら、
はっきり本人に向かって言いなさい」
とピシャリと言い放った！

Kさんはそう言われてちょっとびっくりしてたみたいだけど、
「きっともう誰か本人には言ってあるわよ。
言ってもわかんないとは思うけど」
と言って、あまり気にしてはいないようだった。

私は心の中で、その薬剤師に対して
「良くぞ言ってくれた！」
と思った。
私は新人のペーペーなので間違ってもそんなことはKさんには言えないが、
その薬剤師は結構年配の人なので言えたのだろう。
この薬剤師も薬剤師としてはベテランなのだが、うちの職場に来てからまだ一年もたってない。
職場で横行している「陰で人のことを話す」という行動に、ちょっとウンザリしていたのかもしれない。

ここで少し理解に苦しむのは、だからといってKさんとRちゃんが仲が悪いと言う事は決してないということだ。
2人で働いてるときは、それなりにうまく一緒に働いている。
仲が良いのは表面上だけなのだろうか・・・と疑ってしまったりする。
女の世界は難しいのだ。

これだけ女が多いと仕方ないのかもしれないが、
せめて自分は、陰で人の悪口を言うような人間にはならないようにしたい。
そういうのって、いつか自分に跳ね返ってくると思うから。
でも何年もこういう職場で働くと、
それに慣れてしまって、
人の悪口を言うのを何とも思わなくなるのかもしれない。
自分はそうならない様に常に気をつけたい。