Shimojimのブログ

今日の気になる話題は、アメリカ議会の対日報告書に示された内容についてです。

アメリカ議会が、安倍首相への懸念として、その信念を歴史修正主義として、批判している。これは、いったい全体、何なのだろうか。ちなみに、米国議会だけでなく、オバマ大統領やアメリカ有力紙も、それを指摘している。

この歴史修正主義とは、はっきり云えば、戦後の国際関係を規定した東京裁判の結果を遵守する立場を指すと考えられる。日本の歴代内閣は、基本的に、それを守ってきたが、安倍首相は、それから逸脱し、戦前の日本のありようを美化する愛国主義的歴史観を主張し始めていると云うことだろう。

その批判の要点は、実は、「アメリカの国益を損なわせる」と云う立場にある。議会の報告書であるから、つまり、科学的レポートではないから、当然とは云え、この主張は、極めて、愛国主義的立場に基づいて、書かれているのだ。自らの愛国主義は糊塗して、批判対象である相手のそれは認めないという、甚だ、一方的な代物に過ぎない。

それでは、アメリカの国益とは何なのだろうか。明らかに、東北アジアの国際関係を指していて、とりわけ、米韓関係への揺らぎを踏まえた指摘だろう。

この主張は、実は、決定的に誤っている。安倍首相の愛国主義は、異常な隣国への対抗としてみた方が的を射えているのであって、それ以上でも、それ以下でもない。

中国と韓国及び北朝鮮のことだ。これらの諸国は、いずれも、反日＝愛国教育を、国策として、国民に強いている。その延長上で、歴史主義批判を合唱している。

この異常さを、もはや、日本国民は、認めないという明確な意思が、先の選挙での安倍自民党支持となって表出している。それが、現在の日本の意思といっても良い。

間違いなく、韓国は、中国へすり寄っている。はっきり云って、アメリカ離れを起こしている。この事態をアメリカの国益に照らして問題視し、安倍歴史修正主義のせいにするとしたら、それは、愚かの一語だろう。韓国の失見当識（＝痴呆症）に由来するに過ぎないからだ。

アメリカ議会は、安倍愛国批判をする前に、中国や韓国の反日愛国教育を問題にするべきだった。彼らの異常さの方が、遙かに、アメリカの国益を毀損せしめる実態であると云っておきたい。